教員採用試験対策

教員採用試験(体育)での実技試験対策の4ステップ

採用試験対策の「実技」編です。

こちらの記事では、

・採用試験で実技テストあるけど、どうやって対策しよう
・ぶっちゃけ体育教師目指してるけど、、苦手な種目があるんだよね。。
・どうやって練習すればいいんだろう?

こういったお悩みに答えます。

本記事の内容

  • 1 スポーツ万能でなくても、体育教師になれる
  • 2 スモールステップ式で練習する
  • 3 「逃げられない環境」をセッティングする
  • 4 苦手な種目があるからこそ、できない子に寄り添える先生になれる
  • 5 実技対策の4ステップ

✔️ 記事の信頼性

この記事を書いている僕は、体育教員歴10年(養護学校3年、中学校7年)です。中学校の体育指導は「全領域」必須ですので、

・体つくり運動 ・器械運動 ・陸上競技 ・水泳 ・球技 ・武道 ・ダンス

全て指導済みで、当然ですが、モデリング(お手本動作)もできます。

現在は、実際にその経験を生かして、幼児・小学生向けのスポーツ教室を定員満席で運営しています。

こういった僕が、解説していきます。

※ただ、正直なところを言うと、僕は実技試験は免除されましたm(__)m

というのも、僕の県は「個人種目は全国大会で入賞すれば実技免除」だったからです。

僕は、これを大学3年生の時に知り、競技にフルコミットしました。

県によっては、そういう制度もありますので、競技力に自信がある人は確認してみて下さい。

1 スポーツ万能でなくても、体育教師にはなれます。

実際に現場で働いている先生たちも別に全種目がめちゃくちゃデキる訳ではないです。

苦手な種目、得意な種目はあるものです。僕もそうでした。

僕は元々、いわゆる運動センスがある、運動神経が良いというタイプではありませんでした。
大学での実技授業も、周りと比べ不器用すぎて笑われるレベルでした。

僕の専門種目は、長距離走ですからね。。結構、運動が苦手な人が集まる種目ですw

でも今では、どのスポーツもある程度のレベルの動きはすることができます。

それは、僕自身が自らで学び、練習し、体得してきたからです。僕でもできるので、あなたにもできます!

正しい方法で、スモールステップで練習を継続すれば、誰でも習得できます。

どんな動きでも、動きを細分化し、スモールステップ式の練習にすることができます。

それが、器械運動の「前方倒立回転跳び」でも、柔道の「大外刈り」でも、「投げる」や「走る」といった基本動作でも細分化できます。

スモールステップにする方法は下記の通り。

1:その動作を動きの局面ごとに分けてみる。
2:局面ごとに必要な動作は何か見破る。
3:その局面ごとの動作を習得するための、練習を考える。

ここでは、具体例を出さずに、あえて抽象度を上げて解説しています。

それは、体育指導者になるあなた自身がこれから学んでいく必要があるからです。

あなたも何かしらの専門種目をお持ちのはずです。
その動作を局面ごとに細かく分けて練習してきているはずです。

そのことを思い出しながら、実技試験の動作も分析してみましょう。

実技試験を練習できる「逃げられない環境」をセッティングしましょう。

とはいえ、運動ですので、体を動かして練習することが必須です。

ほとんどの実技対策で困っている人は、この練習する環境を作れないからだと思います。

言い方を変えれば、環境をつくる「勇気がない」ともいえます。

それでは、厳しめにいうと教師なるのは難しいかもしれません。

あなたが練習せざるを得ない環境、逃げられない環境を作ってしまいましょう。

手っ取り早いのは、身につけた種目のクラブに入るか、友達に教えてもらう約束をするかでしょう。

「他者を巻き込む」「お金を払う」を先にやってしまい、逃げられない環境を作りましょう。

例えば、下記のような感じで。

・大学で体育教師を目指す人のコミュニティを作り、皆で練習する日を決めてしまう。

・先輩の体育教師の先生に指導をお願いする。

・近くの道場に電話してみて、子どもたちと一緒に柔道を習ってみる。

・陸上部の知り合いに、ハードルを教えてもらう。(その代わりにお金を払うか、ご飯奢る)

・泳げないので、スイミングスクールに通う。

・その種目のオンラインサロン等に課金して、練習動画を投稿し続ける。

要は、あなたが逃げられなくて、練習せざるを得ない環境が大事です。

一人で練習を継続できる人は、よっぽど心が強い人でない限り難しいでしょう。

誰かから教わること、教えを請うことは恥ずかしいことではありません。

「教師になって、子ども達の前で恥をかくよりマシ」

「できないのは経験がないだけ。失敗を恐れて何もしない方がカッコ悪い」

と考えて、頑張ってその環境に飛び込んで下さい。

また専門家に見てもらうことで、即座にフィードバックがもらえるので、お金を払う価値は十分にあります。

苦手な種目があるからこそ、できない子に寄り添える先生になれます。

あなたが、苦手な種目を一生懸命に学んで練習した経験は、教師になって必ず役に立ちます。

苦手な運動があることに共感が持てると思いますし、その子に寄り添うこともできます。

そして、そんな子たちでも「スモールステップで練習すればできる」ということをご自身の経験でわかっていれば、授業にも反映させることができます。

あなたが今ここで、「実技対策どうしよう」と悩んでいることは、将来子どもたちに指導する上で、必要な過程です。いわばギフトだと思うといいかもしれません。

実技対策の4ステップ

ピンチはチャンスです。早速下記のステップに行動に移してください。

STEP1:試験内容の詳細を抑え、身につけることを明確にする。

STEP2:逃げられない環境セッティングする。

STEP3:動作の理論、教え方を学ぶ教材を準備する。

STEP4:学びつつ、できるまで練習を続ける。

STEP1:試験内容の詳細を抑える。

まず、あなたの県の実技試験の内容を確認して下さい。県の教育委員会のHPで確認します。
そして、次に「採用試験経験者」に実際に行った実技試験の内容を聞いて下さい。

例えば、HPには「実技試験:ハードル走、器械運動、柔道」と書いてあったとします。

しかし、これだけでは情報不足ですよね。

ハードル走だったら、何台のハードルで、高さがどれくらいで、距離がどれくらいなのか?

器械運動だったら、マット運動なのか?マット運動だったら、何種目で、どの技なのか?

というように、具体的に知らないと対策の打ちようがないですよね。

可能な限り、昨年、一昨年の内容と聞いた上で、身につけるべき種目や動作のリストを作成して下さい。

STEP2:逃げられない環境セッティングする。

リストをもとに、「自分でできる動作」「できない動作」があると思います。

できない動作に関しては、上記で述べた「逃げられない環境」をセッティングしましょう。

クリエイティブに、「うわぁ〜、、これはやるしかないな…」となるような環境を頑張って作って下さい。

STEP3:動作の理論、教え方を学ぶ教材を準備する。

専門家に学ぶにしても、その動作の理論や教え方等の教材で学んでおくことが大事です。

というのも、あなたが実際に実技を学ぶ人は、教えることに長けてる人ではないかもしれないからです。

自分自身で、上記で述べたように動作を分析して、スモールステップ式の練習方法を考えておくことが重要です。

その際には、指導書として定評のある本をAmazonなどで購入して学んでおくと良いです。

もちろん、学習指導要領やこちらの記事でご紹介した筆記試験用に準備した教材(体育実技書など)も参考になりますが、こちらはあくまでも筆記対策です。

各種目のプロが書いた定評のある本で学ぶのもお勧めします。

下記はおすすめの本です。ほとんど小学生向けの本が多いですが、十分すぎる内容です。

>>楽天ポイントをお持ちの方は「楽天ブックス」で検索してみるのもアリです。

STEP4:学びつつ、できるまで練習を続ける。

いくら効率よく学んだとしても、これまでできなかった動きをしているので時間はかかってしまうものです。

新しい神経がつながるまで、まずは1回できるまで、諦めずに続けていくことが大事です。

頑張るあなたを応援しています。頑張って下さい。

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