中1|体育理論|運動やスポーツの多様性
試合に出ていない人も、スポーツに参加していると言える?
黒板にボールと選手を一人だけ描きます。「この絵だけで試合はできる?」。得点係、審判、観客、ルールを調べている人を一人ずつ足すと、プレー以外の関わり方も見えてきます。
本時の目標:運動が生まれ、広がってきた理由を説明し、目的や場に合う関わり方を一つ提案する。
教科書で押さえる3つ
なぜ広がった?
体を動かす必要や健康だけでなく、競う、できなかったことができる、仲間と遊ぶ、表現するなどの楽しさも理由です。
どう関わる?
する・見る・支える・知る。どれか一つに決めなくても構いません。ルールを知ってから観戦し、次は運営を手伝う、というように重なります。
どう楽しみ続ける?
年齢や機会、時間、場所、興味が変われば、選ぶ種目や関わり方も変わります。勝敗以外の楽しさや、用具・ルールを工夫する楽しさもあります。
学習指導要領「H 体育理論」の中1「運動やスポーツの多様性」に対応。見出しの呼び方・順序は採択教科書と学校の計画に合わせてください。
板書図解|黒板に描き足す順番
1|選手だけ?
黒板の左にボールを描く。選手を一人描いて「ほかに誰がいる?」。
2|関わり方を足す
選手の周囲へ「見る」「支える」「知る」の矢印を足す。
3|条件で選び直す
「昼休み10分」と書き足し、用具・時間・役割のどれを変えるか囲む。
「点を数える人がいなくなったら、何が変わる?」
「同じ球技でも、勝つためにする日と、仲間と楽しむ日では何を変える?」
班で試す|条件が変わったら、答えも変わる?
架空の昼休み。「10分・柔らかいボール1個・初めての人もいる」。班で「する・見る・支える・知る」から二つの役割を選び、遊び方か関わり方を一つ変えます。例:距離を短くし、記録係が結果ではなく全員の試投を数える。観察や記録だけで参加しても構いません。
用意するもの:黒板、条件カード(紙片で可)、ノート。学習活動・セリフは授業づくりの提案です。
動画・公式資料|見る前に問いを一つ
スクエアボッチャPR動画(短編)
投げる人だけでなく、場のつくり方や周囲の役割にも注目。スクエアボッチャの紹介で、公式競技ボッチャのルール解説ではありません。
動画が使えない場合は、板書図解と採択教科書で同じ問いを扱えます。
50分の授業案
- 5分絵から予想
選手以外にいそうな人を一人書く。 - 9分教科書で整理
必要性・楽しさと、四つの関わり方を区別する。 - 7分動画または板書
見えた役割と、映っていない役割を分ける。 - 16分昼休みを設計
二つの役割と工夫一つを、条件に合わせて選ぶ。 - 8分班同士で比べる
「別の人も楽しめる?」を聞き、案を一度直す。 - 5分出口カード
変えた点と、誰にとって何がよくなるかを書く。
時間が短いから投げる距離を短くする。初めての人も試せて、記録する人も工夫を見つけられる。
見るのは「条件を捉え、考えたことを理由付きで説明できたか」。運動の得意さや発言の多さでは評価しません。
3時間に広げるなら
上の50分案は入口の一例です。この1時間で学年の体育理論を終えるという意味ではありません。指導要領に沿い各学年3単位時間以上を配当し、次の切り口に分けても進められます。
- 運動が生まれた理由を身近な遊びから比べる
- スポーツへの四つの関わり方を地域の行事で探す
- 年齢や生活の変化に合わせ、続け方を提案する