中3/保健/健康と環境
言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。
透明な水なら、飲んでも大丈夫?。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。
授業の入口|まず、こう問い掛ける
黒板に同じ形の透明なコップを三つ描く。中身は「水道水」「川からくんだ水」「保管条件が不明な水」という架空設定。「絵だけで選べる?」から、検査と管理へ進みます。
生徒が考える・試すこと
水源→浄水→給水→蛇口のカードを並べ、どこで処理・検査・設備管理が必要かを足す。地域の水道事業者が公表する水質検査結果を教師が選び、項目と基準の役割を読む。
台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。
中3保健の全体像|今は「飲料水の衛生的管理」
東京書籍・令和7年度版3年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。
健康と環境|5つの項目
- 1環境への適応能力
- 2活動に適する環境
- 3今ここ飲料水の衛生的管理
- 4室内の空気の衛生的管理
- 5生活に伴う廃棄物の衛生的管理
中3のもう一つのまとまり|健康な生活と疾病の予防③
- 1感染症の広がり方
- 2感染症の予防
- 3性感染症の予防
- 4エイズの予防
- 5医薬品の利用
- 6保健・医療機関の利用
- 7健康を守る社会の取り組み
- 8保健の学習を振り返ろう
黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。
教科書のどこで使う?
| 令和7年度版〜 | 関連する位置 |
|---|---|
| 東京書籍 | 3年・保健編5章(3)p.128〜129 |
| 大修館書店 | 3年・保健⑥(5)p.172〜173 |
東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。
中心の問い|見た目が透明な水は、すべて安全に飲めるだろうか。
水は生命や健康な生活に欠かせません。飲料水の適否は見た目・味だけでなく、科学的な検査と衛生的な管理によって確かめます。
水道水には基準があり、処理・検査・施設管理が行われます。基準は改正されるため、古い教材の項目数を暗記させるより、環境省と地域の現行資料で確かめる学習にします。
学習内容の範囲:現行解説・冊子p.223〜225。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。
- コップと「?」を描く。
- 水源・浄水場・検査の箱をつなぐ。
- 蛇口と家庭・学校を足し、設備の管理も示す。
体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。
公式資料も、使う紙面から確認する

健康と環境の指導・評価の計画例です。学校や教科書によって順序は異なり、基準・制度の詳細は現行資料を確認します。
動画を見て、問いへ戻る
埼玉県|10分でわかる!埼玉の水 EP1「水はこうしてつくられる」
地域の施設の例です。処理・検査・供給の場面を選んで止め、学校がある地域との共通点・違いを確かめます。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。
知識を、架空の場面で使ってみる
災害後、透明に見える水があるが飲用の確認が取れていない。
透明だから飲める、と判断してよいだろうか。
自治体等の情報と安全な給水を確認する。見た目や即席のろ過だけで飲用可能とは判断しない。
最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。
組み替えて使える50分の授業例
| 時間 | 活動 | 教師の働き掛け・見取り |
|---|---|---|
| 5分 | 身近な問い | 見える汚れがないことと、検査で安全を確かめたことは同じ? |
| 8分 | 教科書で確認 | 中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。 |
| 10分 | 図・公式資料を見る | 事前に選んだ動画の場面や公式の紙面を見て、絵へ新しい気付きを一つ足す。 |
| 15分 | 架空の条件で考える | 水源→浄水→給水→蛇口のカードを並べ、どこで処理・検査・設備管理が必要かを足す。地域の水道事業者が公表する水質検査結果を教師が選び、項目と基準の役割を読む。 |
| 8分 | 理由を伝え、見直す | 透明だから飲める、と判断してよいだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。 |
| 4分 | 振り返り | 透明さだけで安全を判断できない理由と、検査・管理の必要性を説明する。 |
既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。
最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ
□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?
□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?
□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?
この時間で見取りたい姿
透明さだけで安全を判断できない理由と、検査・管理の必要性を説明する。
最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。
安心して学ぶための準備
不明な水を飲む・味やにおいで比べる活動はしません。簡易ろ過をしても飲める水になったと扱いません。水質資料は現行版を教師が確認します。
生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。
参考資料と確認範囲
- 文科省|現行・中学校学習指導要領解説 保健体育編
- 東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画
- 大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容
- 環境省|水道水質基準(改正情報を含む)
- 埼玉県|10分でわかる!埼玉の水(2026年)
資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。