中3/保健/健康な生活と疾病の予防③
言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。
「手を洗おう」を、洗える仕組みまで広げる。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。
授業の入口|まず、こう問い掛ける
先生は黒板に手を洗う人を描き、その横の蛇口を消した状態の絵を示します。「洗おう、だけで実行できる?」。設備、時間、情報、支援を加え、社会の働きへ広げます。
生徒が考える・試すこと
架空の学校に、手洗い設備、休める環境、健康相談、正確な情報のどれをどう整えるか提案する。個人・周囲の人・行政や社会の役割を分け、連携する矢印でつなぐ。
台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。
中3保健の全体像|今は「健康を守る社会の取り組み」
東京書籍・令和7年度版3年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。
健康な生活と疾病の予防③|8つの項目
- 1感染症の広がり方
- 2感染症の予防
- 3性感染症の予防
- 4エイズの予防
- 5医薬品の利用
- 6保健・医療機関の利用
- 7今ここ健康を守る社会の取り組み
- 8保健の学習を振り返ろう
中3のもう一つのまとまり|健康と環境
- 1環境への適応能力
- 2活動に適する環境
- 3飲料水の衛生的管理
- 4室内の空気の衛生的管理
- 5生活に伴う廃棄物の衛生的管理
黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。
教科書のどこで使う?
| 令和7年度版〜 | 関連する位置 |
|---|---|
| 東京書籍 | 3年・保健編6章(7)p.154〜155 |
| 大修館書店 | 3年・保健⑤(6)保健機関とその利用 p.150〜151などと関連 |
東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。
中心の問い|健康によいと分かっていても、一人の努力だけでは難しいことは何だろう。
健康の保持増進や疾病の予防には個人の行動と社会の取り組みの両方が必要です。健康診断、健康相談、予防接種等の保健活動と、それを利用できる環境を学びます。
社会の支援は、本人の代わりにすべて決めるものでも、個人の責任を追及するものでもありません。必要な情報や機会にアクセスできることを、具体的な生活場面で考えます。
学習内容の範囲:現行解説・冊子p.213〜214。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。
- 手洗いをしたい人を描く。
- 蛇口・時間・相談の箱を足す。
- 学校・地域・行政へ矢印を伸ばし、実行できる条件で括る。
体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。
公式資料も、使う紙面から確認する

感染症予防と社会の取り組みについての教師向けの内容です。流行状況・検査や医療の現行情報は、厚労省等の最新の案内で補います。
図と公式資料を、必要な場面で使う
この題材では、上の三段階の板書と、教科書の図・公式の紙面を見比べます。関係の薄い動画を足すのではなく、「何が分かったか」を一つ図へ戻す使い方にします。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。
知識を、架空の場面で使ってみる
「体調が悪ければ休む」と言われても、言い出しにくい架空の学校。
本人の気持ちを強くすれば解決するだろうか。
伝える窓口、休める場所、周囲の理解なども整える。行動と環境を組み合わせる。
最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。
組み替えて使える50分の授業例
| 時間 | 活動 | 教師の働き掛け・見取り |
|---|---|---|
| 5分 | 身近な問い | 行動できない人を注意する前に、どんな条件を整えられる? |
| 8分 | 教科書で確認 | 中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。 |
| 10分 | 図・公式資料を見る | 三段階の板書と公式の紙面を見比べ、最初の考えに足りなかった条件を探す。 |
| 15分 | 架空の条件で考える | 架空の学校に、手洗い設備、休める環境、健康相談、正確な情報のどれをどう整えるか提案する。個人・周囲の人・行政や社会の役割を分け、連携する矢印でつなぐ。 |
| 8分 | 理由を伝え、見直す | 本人の気持ちを強くすれば解決するだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。 |
| 4分 | 振り返り | 個人と社会の取り組みを一つずつ示し、互いにどう支えるか説明する。 |
既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。
最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ
□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?
□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?
□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?
この時間で見取りたい姿
個人と社会の取り組みを一つずつ示し、互いにどう支えるか説明する。
最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。
安心して学ぶための準備
家庭の受診・接種・保険等の事情を調査しません。健康状態や制度利用の有無で人を評価せず、実在の機関への問い合わせは教師が計画して行います。
生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。
参考資料と確認範囲
資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。