中3/保健/健康な生活と疾病の予防③
言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。
「効かないから二倍?」を説明書に戻して考える。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。
授業の入口|まず、こう問い掛ける
黒板に薬の箱を描き「対象・量・間隔・注意」を空欄にします。先生は「同じような症状だから友達の薬でも?」と架空の問いを出し、気分ではなく指示や説明を確かめる習慣へつなぎます。
生徒が考える・試すこと
実物の代わりに「薬A」とした架空の説明カードを使う。対象者、用法・用量、注意、相談の四か所を囲み、分からない点を薬剤師へ尋ねる一文を作る。実在薬の量を生徒同士で判断させない。
台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。
中3保健の全体像|今は「医薬品の利用」
東京書籍・令和7年度版3年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。
健康な生活と疾病の予防③|8つの項目
- 1感染症の広がり方
- 2感染症の予防
- 3性感染症の予防
- 4エイズの予防
- 5今ここ医薬品の利用
- 6保健・医療機関の利用
- 7健康を守る社会の取り組み
- 8保健の学習を振り返ろう
中3のもう一つのまとまり|健康と環境
- 1環境への適応能力
- 2活動に適する環境
- 3飲料水の衛生的管理
- 4室内の空気の衛生的管理
- 5生活に伴う廃棄物の衛生的管理
黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。
教科書のどこで使う?
| 令和7年度版〜 | 関連する位置 |
|---|---|
| 東京書籍 | 3年・保健編6章(5)p.150〜151 |
| 大修館書店 | 3年・保健⑤(8)p.154〜155 |
東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。
中心の問い|薬が早く効いてほしいとき、量を増やせばよいのだろうか。
医薬品には目的とする作用と副作用があり、医師・薬剤師の指示や説明書に従って正しく使う必要があります。「多く飲めばよい」「市販薬なら誰でも安全」とは言えません。
薬は人や状態、併用する薬などによって注意が異なります。処方薬を他人に渡さず、お薬手帳なども活用し、飲み忘れや重ね使い等で迷ったときは自己判断せず医師・薬剤師に相談します。
学習内容の範囲:現行解説・冊子p.213〜214。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。
- 薬Aの箱と人を描く。
- 対象・用法用量・注意の三枠を付ける。
- 医師・薬剤師とお薬手帳へ矢印を足す。
体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。
公式資料も、使う紙面から確認する

感染症予防と社会の取り組みについての教師向けの内容です。流行状況・検査や医療の現行情報は、厚労省等の最新の案内で補います。
図と公式資料を、必要な場面で使う
この題材では、上の三段階の板書と、教科書の図・公式の紙面を見比べます。関係の薄い動画を足すのではなく、「何が分かったか」を一つ図へ戻す使い方にします。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。
知識を、架空の場面で使ってみる
架空のAが、効かないので友達の薬も追加しようとしている。
症状が似ていれば、薬も同じように使ってよいだろうか。
薬や本人の条件を確認する必要がある。勝手に追加・増量せず、医師・薬剤師へ相談する。
最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。
組み替えて使える50分の授業例
| 時間 | 活動 | 教師の働き掛け・見取り |
|---|---|---|
| 5分 | 身近な問い | 飲む前に確かめるのは、薬の名前だけで十分? |
| 8分 | 教科書で確認 | 中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。 |
| 10分 | 図・公式資料を見る | 三段階の板書と公式の紙面を見比べ、最初の考えに足りなかった条件を探す。 |
| 15分 | 架空の条件で考える | 実物の代わりに「薬A」とした架空の説明カードを使う。対象者、用法・用量、注意、相談の四か所を囲み、分からない点を薬剤師へ尋ねる一文を作る。実在薬の量を生徒同士で判断させない。 |
| 8分 | 理由を伝え、見直す | 症状が似ていれば、薬も同じように使ってよいだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。 |
| 4分 | 振り返り | 正しく使うための確認項目を挙げ、指示や説明書・専門家の役割を説明する。 |
既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。
最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ
□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?
□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?
□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?
この時間で見取りたい姿
正しく使うための確認項目を挙げ、指示や説明書・専門家の役割を説明する。
最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。
安心して学ぶための準備
薬や菓子を飲ませる実験はしません。服薬歴や病名を発表させず、架空の教材の量を実際の服用に使わないことを明確にします。
生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。
参考資料と確認範囲
資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。