中学校 保健 授業ネタ

【中1保健】体の発育・発達の授業ネタ|「みんな同じ速さ?」を二本の成長線で考える

中1/保健/心身の機能の発達と心の健康

言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。

「みんな同じ速さ?」を二本の成長線で考える。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。

授業の入口|まず、こう問い掛ける

黒板に、小さい人と少し大きい人を描く。先生は「去年の服が短くなった。では、体の全部が一緒に大きくなったのかな?」と問い掛けます。

「今の大きさだけで、これからの伸び方まで決められる?」

生徒が考える・試すこと

架空のA・Bの成長線を見せ、伸びる時期がずれてもおかしくないことを説明する。順位を付けず、「比較してよいこと/言い切れないこと」を一つずつ書く。

台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。

中1保健の全体像|今は「体の発育・発達」

東京書籍・令和7年度版1年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。

心身の機能の発達と心の健康|10項目

  1. 1今ここ体の発育・発達
  2. 2呼吸器・循環器の発育・発達
  3. 3生殖機能の成熟
  4. 4性に関する適切な態度や行動の選択
  5. 5心の発達
  6. 6自己形成と心の健康
  7. 7心と体の関わり
  8. 8欲求と心の健康
  9. 9ストレスによる健康への影響
  10. 10ストレスへの対処の方法
中1のもう一つのまとまり|健康な生活と疾病の予防①
  1. 1健康の成り立ちと疾病の発生要因
  2. 2運動と健康
  3. 3食生活と健康
  4. 4休養・睡眠と健康
  5. 5調和のとれた生活

黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。

教科書のどこで使う?

令和7年度版〜関連する位置
東京書籍1年・保健編2章(1)p.28〜29
大修館書店1年・保健②(1)p.32〜33

東京書籍|令和7年度版・1年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。

中心の問い|同じ学年なら、体の成長も同じ速さで進むのだろうか。

発育は体や器官が大きくなる変化、発達は働きが高まる変化として、採択教科書の用語で整理します。骨・筋肉・肺・心臓などの発育と機能の発達を結びます。

成長が目立つ時期や程度には個人差があります。身長だけを健康や努力の証拠にせず、睡眠・食事・運動、体調に応じた支援を考えます。

学習内容の範囲:現行解説・冊子p.215〜218。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。

板書は、一度に完成させず三回で描き足す
1 体の大きさを見る
模式図・標準値ではない
2 伸びる時期は異なる
模式図・標準値ではない生活・相談
3 生活と相談で支える
黒板に描く順番・声掛け
  1. 大小の棒人間と時間の矢印を描く。
  2. 時期の異なる二本の模式線を足す。数値は標準値ではないと伝える。
  3. 食事・睡眠・運動・相談の言葉を周囲へ足す。

体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。

公式資料も、使う紙面から確認する

文科省・学習指導要領解説 保健体育編/冊子p.216の紙面全体
出典:文科省・学習指導要領解説 保健体育編/冊子p.216。原資料の一ページ全体を画像化して表示。画像を押すと元のPDFを開けます。

心身の発達・心の健康の内容をまとめた教師向けの紙面です。個々の授業の範囲は、採択教科書と学校の年間計画でも確かめます。

図と公式資料を、必要な場面で使う

この題材では、上の三段階の板書と、教科書の図・公式の紙面を見比べます。関係の薄い動画を足すのではなく、「何が分かったか」を一つ図へ戻す使い方にします。

見せる前:中心の問いを一つ。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。

知識を、架空の場面で使ってみる

こんな場面だったら

Aは今よく伸び、Bは変化が小さいという架空の記録。

最初の問い

Bは努力が足りない、と決めるのはなぜ早いだろう。

知識を使って考えると

成長の時期や程度は異なる。体調が気になるときは、個別に養護教諭や医療機関へ相談する。

「どう思う?」→「絵のどこから?」→「別の条件なら?」

最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。

組み替えて使える50分の授業例

時間活動教師の働き掛け・見取り
5分身近な問い今の大きさだけで、これからの伸び方まで決められる?
8分教科書で確認中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。
10分図・公式資料を見る三段階の板書と公式の紙面を見比べ、最初の考えに足りなかった条件を探す。
15分架空の条件で考える架空のA・Bの成長線を見せ、伸びる時期がずれてもおかしくないことを説明する。順位を付けず、「比較してよいこと/言い切れないこと」を一つずつ書く。
8分理由を伝え、見直すBは努力が足りない、と決めるのはなぜ早いだろう。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。
4分振り返り発育と発達の例、個人差を一つずつ示し、今の体格だけで人を評価できない理由を説明する。

既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。

最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ

□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?

□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?

□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?

この時間で見取りたい姿

発育と発達の例、個人差を一つずつ示し、今の体格だけで人を評価できない理由を説明する。

最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。

安心して学ぶための準備

身長・体重・成長歴の公開や、体格順の整列を課題にしません。架空の線を使い、成長の悩みは個別に受け止めます。

生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。

参考資料と確認範囲

資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。

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