中3/保健/健康と環境
言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。
暑い日の棒人間に、汗と日陰を描き足す。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。
授業の入口|まず、こう問い掛ける
日なたに立つ人と太陽を描き、「体は何をして熱を逃がそうとする?」と聞く。汗の印を足した後、日陰・冷房・休憩を描き、体の働きと環境の調整を対にします。
生徒が考える・試すこと
架空の行事に「蒸し暑い・風が弱い・休憩場所が遠い」の条件を追加し、時刻・場所・活動量・休憩を組み替える。寒い場合も、衣服や風雨を避ける場所を考える。
台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。
中3保健の全体像|今は「環境への適応能力」
東京書籍・令和7年度版3年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。
健康と環境|5つの項目
- 1今ここ環境への適応能力
- 2活動に適する環境
- 3飲料水の衛生的管理
- 4室内の空気の衛生的管理
- 5生活に伴う廃棄物の衛生的管理
中3のもう一つのまとまり|健康な生活と疾病の予防③
- 1感染症の広がり方
- 2感染症の予防
- 3性感染症の予防
- 4エイズの予防
- 5医薬品の利用
- 6保健・医療機関の利用
- 7健康を守る社会の取り組み
- 8保健の学習を振り返ろう
黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。
教科書のどこで使う?
| 令和7年度版〜 | 関連する位置 |
|---|---|
| 東京書籍 | 3年・保健編5章(1)p.122〜123 |
| 大修館書店 | 3年・保健⑥(1)(2)p.164〜167 |
東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。
中心の問い|体には調節する働きがある。それなら、暑さを我慢しても大丈夫だろうか。
体には環境の変化に応じて体温などを調節する働きがありますが、適応能力には限界があります。暑い・寒い環境を我慢することで安全を確保できるわけではありません。
気象情報や暑さ指数、体調、活動条件を踏まえて、環境と行動を調整します。暑熱順化も無理を強いる訓練ではなく、学校の熱中症対策と健康管理の中で扱います。
学習内容の範囲:現行解説・冊子p.223〜225。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。
- 人の外側に太陽・気温の印を描く。
- 汗と熱が出る矢印を足す。
- 日陰・冷房・休憩を周囲へ加え、本人の我慢にしない。
体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。
公式資料も、使う紙面から確認する

健康と環境の指導・評価の計画例です。学校や教科書によって順序は異なり、基準・制度の詳細は現行資料を確認します。
動画を見て、問いへ戻る

提供元の設定により、動画は別画面で視聴します。
環境省|身体を暑さに慣らす準備 編
短い啓発動画です。「慣らせば安全」ではなく、限界があるから環境調整が必要、という問いと組み合わせます。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。
知識を、架空の場面で使ってみる
暑さに慣れたAも、蒸し暑い日に長時間活動するという架空の計画。
慣れていれば、場所や時間を変えなくてよいだろうか。
適応には限界がある。情報と体調を踏まえて活動を調整し、不調を早く伝えられる環境も作る。
最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。
組み替えて使える50分の授業例
| 時間 | 活動 | 教師の働き掛け・見取り |
|---|---|---|
| 5分 | 身近な問い | 体に任せる方法と、周りを変える方法。両方必要なのはなぜ? |
| 8分 | 教科書で確認 | 中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。 |
| 10分 | 図・公式資料を見る | 事前に選んだ動画の場面や公式の紙面を見て、絵へ新しい気付きを一つ足す。 |
| 15分 | 架空の条件で考える | 架空の行事に「蒸し暑い・風が弱い・休憩場所が遠い」の条件を追加し、時刻・場所・活動量・休憩を組み替える。寒い場合も、衣服や風雨を避ける場所を考える。 |
| 8分 | 理由を伝え、見直す | 慣れていれば、場所や時間を変えなくてよいだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。 |
| 4分 | 振り返り | 体の調節とその限界を説明し、環境・活動を変える対策を選ぶ。 |
既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。
最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ
□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?
□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?
□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?
この時間で見取りたい姿
体の調節とその限界を説明し、環境・活動を変える対策を選ぶ。
最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。
安心して学ぶための準備
暑さ・寒さへの耐久実験はしません。不調時の対応は学校の緊急計画に従い、授業案を実際の症状の診断・処置の代わりにしません。
生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。
参考資料と確認範囲
資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。