中学校 保健 授業ネタ

【中3保健】エイズの予防の授業ネタ|HIVとエイズを分け、感染しない場面も学ぶ

中3/保健/健康な生活と疾病の予防③

言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。

HIVとエイズを分け、感染しない場面も学ぶ。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。

授業の入口|まず、こう問い掛ける

黒板に「HIV」「エイズ」を別の箱で描く。次に握手している二人を置き、「必要な予防と、必要のない避け方を分けよう」と、感染経路と人権の両方へ進みます。

「予防のための知識が、人を避ける理由になっていない?」

生徒が考える・試すこと

「握手・一緒の教室」と「感染に関わる性的接触・血液等」を、根拠を添えて分ける。HIVとエイズ、検査と治療を四つの欄で整理し、誤ったうわさを訂正する一文を書く。

台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。

中3保健の全体像|今は「エイズの予防」

東京書籍・令和7年度版3年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。

健康な生活と疾病の予防③|8つの項目

  1. 1感染症の広がり方
  2. 2感染症の予防
  3. 3性感染症の予防
  4. 4今ここエイズの予防
  5. 5医薬品の利用
  6. 6保健・医療機関の利用
  7. 7健康を守る社会の取り組み
  8. 8保健の学習を振り返ろう
中3のもう一つのまとまり|健康と環境
  1. 1環境への適応能力
  2. 2活動に適する環境
  3. 3飲料水の衛生的管理
  4. 4室内の空気の衛生的管理
  5. 5生活に伴う廃棄物の衛生的管理

黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。

教科書のどこで使う?

令和7年度版〜関連する位置
東京書籍3年・保健編6章(4)p.148〜149
大修館書店3年・保健⑤(5)p.148〜149

東京書籍|令和7年度版・3年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。

中心の問い|HIVへの感染とエイズの発症は同じだろうか。日常の握手で感染するだろうか。

HIVは免疫の働きに関わるウイルスで、エイズはHIV感染により免疫機能が低下し、特定の疾病等が現れた状態です。HIV感染とエイズ発症を同じ意味で使いません。

主な感染経路を知り、性的接触をしないことやコンドームの適切な使用等によるリスク軽減を学びます。握手や教室の共有など日常生活では感染しません。早く感染を知り治療を続けることで、健康的な社会生活を送ることが可能になっています。

学習内容の範囲:現行解説・冊子p.213〜214。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。

板書は、一度に完成させず三回で描き足す
HIV感染
1 HIV感染と発症は別
HIV感染免疫への影響低下により特定の疾病等エイズの発症
2 感染経路を知る
HIV感染免疫への影響低下により特定の疾病等エイズの発症治療で発症を防ぐ日常の共有では感染しない
3 日常生活と支援を守る
黒板に描く順番・声掛け
  1. HIV→免疫への影響→エイズの箱を描く。必ず発症すると読ませない。
  2. 経路と予防の欄を別に置く。
  3. 握手の二人に「感染しない」と書き、検査・治療・支援を足す。

体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。

公式資料も、使う紙面から確認する

文科省・学習指導要領解説 保健体育編/冊子p.213の紙面全体
出典:文科省・学習指導要領解説 保健体育編/冊子p.213。原資料の一ページ全体を画像化して表示。画像を押すと元のPDFを開けます。

感染症予防と社会の取り組みについての教師向けの内容です。流行状況・検査や医療の現行情報は、厚労省等の最新の案内で補います。

図と公式資料を、必要な場面で使う

この題材では、上の三段階の板書と、教科書の図・公式の紙面を見比べます。関係の薄い動画を足すのではなく、「何が分かったか」を一つ図へ戻す使い方にします。

見せる前:中心の問いを一つ。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。

知識を、架空の場面で使ってみる

こんな場面だったら

架空のSNSに「同じ教室にいるとHIVがうつる」とある。

最初の問い

不安な気持ちだけで拡散してよいだろうか。

知識を使って考えると

日常の共有では感染しないと、公式情報を根拠に訂正する。本人の情報を探したり広めたりせず、偏見を防ぐ。

「どう思う?」→「絵のどこから?」→「別の条件なら?」

最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。

組み替えて使える50分の授業例

時間活動教師の働き掛け・見取り
5分身近な問い予防のための知識が、人を避ける理由になっていない?
8分教科書で確認中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。
10分図・公式資料を見る三段階の板書と公式の紙面を見比べ、最初の考えに足りなかった条件を探す。
15分架空の条件で考える「握手・一緒の教室」と「感染に関わる性的接触・血液等」を、根拠を添えて分ける。HIVとエイズ、検査と治療を四つの欄で整理し、誤ったうわさを訂正する一文を書く。
8分理由を伝え、見直す不安な気持ちだけで拡散してよいだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。
4分振り返りHIVとエイズを区別し、感染する経路・しない場面、検査と治療の意義を説明する。

既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。

最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ

□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?

□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?

□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?

この時間で見取りたい姿

HIVとエイズを区別し、感染する経路・しない場面、検査と治療の意義を説明する。

最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。

安心して学ぶための準備

性のあり方や特定の集団と感染を結び付けません。血液に触れる活動や感染者役の演技はせず、実在の人の検査・治療情報を共有させません。

生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。

参考資料と確認範囲

資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。

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