「小3・4のリレー、バトン渡しはどこから教える?」
「待つ子が走路へ出ない、安全な場にしたい」
「そのまま使える周回リレーの流れと声かけが知りたい」
中学年のリレーでは、走りながらタイミングよくバトンを受け渡す周回リレーを楽しみます。最初からスピードを求めるより、受け渡す場所・走り出す合図・ゴール後の動きをそろえ、短い距離で何度も試せるようにすると安全に進めやすくなります。
結論から言うと
最初は、二人で走る短いリレーで受け渡しを試し、次に周回リレーへつなげましょう。受け取る子は前を向いて待ち、渡す子が近づいたら走り出すことを、実際に動いて確かめます。
この記事でわかること
- 小3・4の周回リレーで大切にしたい動き
- 最初の1時間に使える場づくりと授業の流れ
- 受渡し・安全・振り返りに使える教材5点セット
授業でまず見せる公式資料
スポーツ庁の中学年用資料では、走りながらバトンを受け渡す周回リレーを示しています。コーナーを走る、前走者が来たら走り出す、走りながら受け渡すという三つの活動例が、一枚の図で確認できます。

授業のイメージを動画で見る
文部科学省の「小学校中学年体育~07かけっこ・リレー」です。現在の授業内容は上のスポーツ庁資料を基本にしつつ、リレー活動のイメージをつかむ補助としてご覧ください。
最初の1時間の流れ
| 目安 | 活動 | 先生が見ること |
|---|---|---|
| 5分 | 健康観察・今日の目標・安全確認 | 走る方向、待つ場所、走路を横切らない約束を確認できているか |
| 8分 | 準備運動・軽い走 | 走る・止まる動きに無理なく入れているか |
| 10分 | 二人で受渡しを試す | 受け取る手の位置と「はい」の合図を確かめられているか |
| 12分 | 二人30mリレー | 前走者が近づいたら走り出し、走りながら受け渡そうとしているか |
| 10分 | 周回リレーに挑戦 | コーナー走と受渡しを、チームで安全に行えているか |
| 5分 | 振り返り・片付け | 次に試すことを言葉にできているか |
場づくりは「二人30m」と「周回リレー」の2つから始める
1. 二人30mリレーをする場
前走者はスタート線から走り、次走者は10m地点ほどで待ちます。前走者が近づいたら次走者が走り出し、走りながらバトンを受け取ります。慣れるまでは手や背中へのタッチでつなぐ方法も使えます。
2. 周回リレーをする場
トラックまたは校庭に、走るチームごとのコースと待機場所をつくります。コーナーの入口から出口まで体を少し内側に傾けて走ること、前走者が来たら走り出すスタートマークを決めることを共有します。
声かけ例
- 「受け取る人は前を向き、前の人が近づいたら走り出そう」
- 「渡す人は、相手の手が見えたら『はい』と伝えよう」
- 「走り終わったら、次のチームの走路に入らず待つ場所へ戻ろう」
授業で使える教材5点セット
下の文面は、そのまま板書・投影・学習カードに使える形です。学級の実態に合わせて一つだけ選んで使ってください。
① 今日のめあてカード
きょうの めあて
□ 走りながらバトンを受け渡す
□ チームで安全に周回リレーをする
□ 友達のよい動きを見つける
② 受渡しカード
バトンを受け渡すとき
□ 受け取る人は前を見る
□ 前の人が近づいたら走り出す
□ 手を出して「はい」と伝える
□ 渡した人もゴールの先まで走る
③ スタートマークカード
どこから走り出す?
□ 前の人が近づいたら、マークから走り出す
□ 早すぎたらマークを少し前へ
□ 遅すぎたらマークを少し後ろへ
④ 安全確認カード
リレー前の4チェック
□ 走るコースに人や物がない
□ 待つ場所が決まっている
□ 走路を横切らない
□ バトンを落としても急に戻らない
⑤ 振り返りカード
ふり返り
うまくつながった工夫:________
次にチームで試したいこと:______
安全で気付いたこと:_________
安全面で必ず確認すること
- 走る方向と待機場所を固定し、走路を横切らない約束を活動前に確認する。
- 受渡し場所の前後に十分な空間を取り、次の走者が早く走り出しすぎないようにする。
- 人数に応じてコースやチーム数を調整し、待ち時間と衝突の機会を減らす。
- 勝敗だけでなく、受渡し・安全・友達への声かけも見取る。
- 体調不良や痛みを訴える子には無理をさせず、記録・応援などの役割を用意する。