中1/保健/心身の機能の発達と心の健康
言葉を説明するだけでなく、「ああ、そういうことか」と生徒が気付く入口を作りたい。そんなときの、絵と問いから始める授業案です。
「仲がよければ大丈夫?」から尊重を考える。身近な一場面から、教科書の知識を使うところまでつなぎます。
授業の入口|まず、こう問い掛ける
人を二人描き、片方だけに「いいよ」の吹き出しを置く。先生は「二人分の気持ちが確認できている?」と聞き、相手の意思を確かめる意味を考えます。
生徒が考える・試すこと
架空の「写真を送って」「秘密にして」のメッセージを読み、送らない・その場を離れる・相談するなどの選択肢を考える。性的な言葉を演じさせず、短い返事を紙で選ぶ。
台詞・架空の場面・板書・時間配分は体育.netの授業提案です。実施済みの実践記録や、公式指定の授業案ではありません。
中1保健の全体像|今は「性に関する適切な態度や行動の選択」
東京書籍・令和7年度版1年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。
心身の機能の発達と心の健康|10項目
- 1体の発育・発達
- 2呼吸器・循環器の発育・発達
- 3生殖機能の成熟
- 4今ここ性に関する適切な態度や行動の選択
- 5心の発達
- 6自己形成と心の健康
- 7心と体の関わり
- 8欲求と心の健康
- 9ストレスによる健康への影響
- 10ストレスへの対処の方法
中1のもう一つのまとまり|健康な生活と疾病の予防①
- 1健康の成り立ちと疾病の発生要因
- 2運動と健康
- 3食生活と健康
- 4休養・睡眠と健康
- 5調和のとれた生活
黄色の「今ここ」が、この記事の学習位置です。項目は内容の案内で、公開記事数や配当時間を示すものではありません。
教科書のどこで使う?
| 令和7年度版〜 | 関連する位置 |
|---|---|
| 東京書籍 | 1年・保健編2章(4)p.36〜37 |
| 大修館書店 | 1年・保健②(5)p.40〜43関連 |
東京書籍|令和7年度版・1年 指導計画/大修館書店|令和7年度版〜 教科書の構成と内容で構成を照合。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。区切り・配当時間・順序は採択教科書と学校の年間計画を優先します。
中心の問い|自分がよいと思ったことは、相手にとってもよいことだろうか。
思春期の性への関心や心身の変化には個人差があります。関心の有無や向かう相手を決め付けず、自他の尊重と適切な情報の選択を学びます。
SNS等の性情報は、確かさや発信の目的を確かめます。自分や相手の意思を尊重し、不安・被害は信頼できる大人へ。断れなかった人に責任を負わせません。
学習内容の範囲:現行解説・冊子p.215〜218。下の絵は、構造や仕組みを簡略化した板書の提案です。
- 二人の棒人間と別々の吹き出しを描く。
- 間に境界線、外側にスマホを足す。
- 送らない・離れる・相談の三方向へ矢印を置く。
体育.net作成の概念図。実際の解剖図・標準値・診断図ではありません。人・物・矢印を指して理由を話し、医学的な位置や器官のつくりは教科書の図で確かめます。
公式資料も、使う紙面から確認する

距離感と自他の尊重を考える補助教材です。性の情報や心身の発達全体を説明する紙面ではなく、必要な場面に限定して使います。
動画を見て、問いへ戻る
文科省|生命の安全教育・指導例動画(中学校)
教師向けの指導例です。全編をそのまま生徒へ見せる前提にせず、教材の範囲と配慮を事前に確かめます。
途中で止めて:図のどこに当たるか。
見た後:最初の考えへ何を足すか。
知識を、架空の場面で使ってみる
友達から、自分の体の写真を送るよう求められたという架空の場面。
嫌われないために応じるしかないだろうか。
応じる必要はない。安全を優先してやり取りを止め、信頼できる大人へ相談できる。本人を責めず支える。
最初の一言をノートへ残し、資料の後に変えたところを一つ足します。全員の前で話す以外に、図へ矢印を足す・短く書く方法でも考えを示せます。
組み替えて使える50分の授業例
| 時間 | 活動 | 教師の働き掛け・見取り |
|---|---|---|
| 5分 | 身近な問い | 仲がよいことと、相手の意思を確かめなくてよいことは同じ? |
| 8分 | 教科書で確認 | 中心の問いに関係する用語と、図のどこを説明する言葉かを確かめる。 |
| 10分 | 図・公式資料を見る | 事前に選んだ動画の場面や公式の紙面を見て、絵へ新しい気付きを一つ足す。 |
| 15分 | 架空の条件で考える | 架空の「写真を送って」「秘密にして」のメッセージを読み、送らない・その場を離れる・相談するなどの選択肢を考える。性的な言葉を演じさせず、短い返事を紙で選ぶ。 |
| 8分 | 理由を伝え、見直す | 嫌われないために応じるしかないだろうか。 図を指して理由を説明し、条件が違う場合も考える。 |
| 4分 | 振り返り | 相手の尊重と情報の確かさを根拠に、安全な行動や相談を提案する。 |
既習内容・人数・配当時間に合わせて調整します。対処の実習等に十分な時間が必要なら、資料の視聴を絞るか別時に分けます。
最後は、絵・理由・選ぶ行動を一つずつ
□ 絵のどこが、教科書の説明とつながる?
□ 架空の場面で、何を根拠に考えを変えた?
□ 行動や支援を選ぶなら、何をどう使う?
この時間で見取りたい姿
相手の尊重と情報の確かさを根拠に、安全な行動や相談を提案する。
最初と最後の考えを比べ、知識を使って説明や選択が変わったかを見ます。ノートの絵の巧さや、本人の健康状態・家庭の生活を評価する課題ではありません。
安心して学ぶための準備
実在のSNS画面や生徒の写真は使いません。被害の体験を募らず、話さない参加も保障します。性の多様性を尊重し、学校の支援体制と相談後の対応を事前に確認します。
生徒の状態と配慮事項、相談があった場合の対応を、養護教諭等と事前に共有します。授業で扱う一般的な知識を、個人の診断・治療の判断には使いません。
参考資料と確認範囲
資料の掲載・教科書の構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式の掲載元との対応を確認し、補助資料として位置付けています。全編の再生・字幕の照合や全端末での再生を確認済みという意味ではありません。授業前に必要な場面・最新情報・学校の方針を再確認してください。