中2|体育理論|運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方
同じ練習を続ける? 練習を変える? それとも今日は止める?
同じパスを何回も練習する絵を描き、「うまくならないなら、まず回数を増やす?」。次に「相手までの距離が遠い」「蒸し暑く、体調を崩した人がいる」のカードを出します。上達のために変えることと、続ける前に安全を判断することを分けます。
本時の目標:運動の効果を三つの面から説明し、課題に合う練習と、安全のために変更・中止する条件を示す。
教科書で押さえる3つ
どんな効果?
適切な運動には、体力や技能、達成感や自信、ルールを話し合う力など、体・心・人との関わりへの効果が期待できます。無理をして続ければよいわけではありません。
どう学ぶ?
技術は課題を解くための合理的な動き方、技能はそれを身に付けた状態。課題を一つ決め、条件を変えて試し、結果から次を考えます。
いつ変える・止める?
運動の目的、発達段階、体調、環境、用具を確認。危険があれば練習の工夫より先に、変更・中止と教員への連絡を判断します。学校の基準と教員の指示を優先します。
学習指導要領「H 体育理論」の中2「運動やスポーツの意義や効果と学び方や安全な行い方」に対応。見出しの呼び方・順序は採択教科書と学校の計画に合わせてください。
板書図解|黒板に描き足す順番
1|課題は一つ
二人とボールを描き、ボールが相手に届かない位置に×を置く。
2|条件を変えて比べる
二人の距離を短くする矢印を描き、届いたかを○で記録する。
3|安全を先に判定
練習の矢印の手前に「体調・環境・用具」の門を描く。危険なら止める矢印を別に出す。
「回数を増やす前に、何を一つ変えたら、変化が分かる?」
「上達しそうでも、安全を確保できない。どちらの判断が先?」
班で試す|条件が変わったら、答えも変わる?
班で「普通の条件」「暑さ指数が学校の中止基準に達した」「仲間が体調不良を申し出た」の架空カードを一枚ずつ比較。通常の条件だけで練習を設計し、残りは続行しない判断と連絡を練習します。暑い環境や体調不良は再現しません。机上で矢印や紙カードを動かすだけでも授業が成立します。
用意するもの:黒板、条件カード(紙片で可)、ノート。学習活動・セリフは授業づくりの提案です。
動画・公式資料|見る前に問いを一つ
熱中症を予防しよう
日本スポーツ振興センターの動画。教師が事前に短い場面を選び、「活動を始める前の判断」に引き寄せます。
動画が使えない場合は、板書図解と採択教科書で同じ問いを扱えます。
50分の授業案
- 5分二つの条件で予想
「練習を工夫」と「続けてよいか」を分ける。 - 8分教科書で整理
体・心・社会性の効果と、技術/技能を確認。 - 7分動画または教材カード
活動前に教員が確かめる条件を挙げる。 - 16分条件カードで判断
課題→変更→確認を考え、危険なら止めて連絡する。 - 9分班で案を比べる
選んだ根拠を聞き、安全条件を一つ書き足す。 - 5分出口カード
練習の工夫と、中止・連絡の条件を別々に書く。
距離を短くして届くか確かめる。ただし暑さ指数が学校の中止基準に達したら、練習案は実施しない。
見るのは「条件を捉え、考えたことを理由付きで説明できたか」。運動の得意さや発言の多さでは評価しません。
3時間に広げるなら
上の50分案は入口の一例です。この1時間で学年の体育理論を終えるという意味ではありません。指導要領に沿い各学年3単位時間以上を配当し、次の切り口に分けても進められます。
- 体・心・人との関わりへの効果を場面から見つける
- 技術と技能の違いを押さえ、練習を見直す
- 体調・環境・用具から安全を判断する
