「ハードルの前で止まる」「跳び上がりすぎて次の一歩が続かない」。小5・6年生のハードル走は、速さだけを求めるよりも、自分に合う高さ・間隔で、走りのリズムを保って走り越える授業にすると取り組みやすくなります。
結論から言うと
低いハードルと十分な間隔から始め、「走る→越える→3歩または5歩」のリズムを自分で選べる場を用意します。踏み切り脚を決めることより、無理なく走り越えられるリズムを見付けることを大切にします。
この記事でわかること
- 小5・6年生のハードル走で押さえたいねらい
- 45分授業の流れと場のつくり方
- そのまま使える教材5点セット
- 安全に取り組むための約束
- スポーツ庁・文部科学省、日本陸連の参考資料
授業でまず見せる公式資料
スポーツ庁の資料では、低いハードルを用い、走り越す動きや3歩のリズムを段階的に確かめる授業例が示されています。まずは下の公式資料と動画で、子どもと「走り越える」イメージを共有しましょう。
🎥 授業前に見せる公式動画
出典:文部科学省「小学校高学年体育~08 ハードル走」。短く見せて、走るリズムと越え方のイメージを共有します。
今日のめあて
走りのリズムを保って、自分に合うハードルを走り越えよう。
3歩・5歩のどちらが自分に合うかを試し、友達の動きからも工夫を見付けます。
45分授業の流れ
| 時間 | 活動 | 教師の声かけ |
|---|---|---|
| 5分 | 安全確認・見通し | 「走る方向・待つ場所・戻る道を先に決めよう」 |
| 8分 | 走るリズムづくり | 「腕を大きく振って、前へ進むリズムをつくろう」 |
| 12分 | 低いハードルを走り越す | 「跳び上がるより、走り抜ける気持ちで」 |
| 12分 | 3歩・5歩のリズムを選ぶ | 「次のハードルまで、走りやすい歩数を選ぼう」 |
| 8分 | 見取り・ふり返り | 「友達のよかったリズムを一つ伝えよう」 |
活動の順番
1.走るリズムを先につくる
コーンやラインを使って、短い距離を一定のリズムで走ります。最初からハードルを置かず、腕振りと前へ進む感覚を整えます。
2.低いハードルを一つずつ走り越す
低く安全に倒れる用具やミニハードルを使い、手前で止まらずに越える経験を重ねます。待つ子は走路の外側で観察します。
3.3歩・5歩から自分に合うリズムを選ぶ
高さ・間隔・ハードル数を変えた複数コースを用意します。速い子だけのコースにせず、「自分のリズムで最後まで走り越えられた」を成果にします。
授業でそのまま使える教材5点セット
📋 1. 今日のめあてカード
| 今日のめあて | 走りのリズムを保って、自分に合うハードルを走り越えよう。 |
|---|---|
| できたら | 3歩・5歩のどちらが走りやすかったかに丸を付けよう。 |
🛡 2. 安全・役割カード
- 走る人:前の人が戻るまで出発しない。
- 見る人:走路には入らず、外側の待機線で見る。
- 準備する人:ハードルが倒れたら、先生の合図で戻す。
🔍 3. リズム選びカード
□ 低いハードル □ 間隔を広くする □ ハードルを少なくする
□ 3歩で試す □ 5歩で試す
今日の自分に合う組み合わせを一つ選ぶ。
🤝 4. 友達を見るカード
- 友達の「前へ進み続けていたところ」を一つ見つけよう。
- 例:腕を振っていた/越えたあとすぐ走れていた/自分に合うコースを選んでいた
🗒 5. ふり返りカード
今日、走りやすかったのは □3歩 □5歩 □ほかの工夫
次に試したいこと:____________________________
安全に授業を進めるポイント
- 用具は低く、安全に倒れるものを優先します。
- 走る方向・戻る道・待機線を分け、走路を横切らないようにします。
- 高さ、間隔、ハードル数は、子どもの様子と学校の用具・施設に合わせて調整します。
- 地面のぬれ、靴ひも、周囲の障害物を始める前に確認します。
もっと知りたい人へ|日本陸連のヒント
発展課題や教材研究の参考に、日本陸連のキッズ向け資料も活用できます。競技の設定をそのまま授業に持ち込まず、学級に合う安全な場へ調整して使いましょう。
教材研究に役立つ参考書籍
授業づくりを一緒に整理したい方へ
関連する授業ネタ
参考:スポーツ庁「小学校体育(運動領域)指導の手引」「ハードル走」、文部科学省「小学校高学年体育~08 ハードル走」、日本陸上競技連盟「キッズ向け陸上のヒント」

