教員採用試験対策シリーズの4記事目です。
前回の記事では、大量の知識をアウトライン(見出し)で整理し、見出しから口頭復元する方法を紹介しました。
今回は、アウトラインで何度も復習してもどうしても思い出せない知識だけを集める「覚えるノート」の作り方を解説します。
STEP1:県の教育委員会のHPを見て、試験内容を確認する
STEP2:必要な教材を準備する
STEP3:過去問を、教科書・実技書・参考書を確認しながら解いてみる
STEP4:「これを覚えれば8割取れる」という知識セットを準備する
STEP5:覚える
STEP6:過去問で問題演習する
STEP7:知識の抜けを補完する
今回も、扱うのはSTEP5です。
STEP1・2の記事 / STEP3・4の記事 / 覚え方①
・苦手な項目を探すために、毎回アウトライン全体を復習している
・語呂やイメージを考えても、どこへ書いたか分からなくなる
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- 1 覚えるノートへ入れる知識・入れない知識
- 2 ノートを縦に3分割する方法
- 3 イメージ・意味・関連付けで覚える方法
- 4 最初の1週間と、その後の復習方法
- 5 ライブラリーから弱点を見つける流れ
✔️ 記事の信頼性
この記事を書いている僕は、アウトラインと覚えるノートを使い分け、独学で教員採用試験の筆記試験に3年連続で合格しました。大量の知識はアウトラインで整理し、その中でも特に覚えにくいものだけ、別の方法で繰り返していました。
1 全項目を、覚えるノートへ書かない
覚えるノートは、知識をきれいにまとめ直すノートではありません。アウトラインを見ながら口頭復元し、何度やっても出てこない項目だけを集めるノートです。
アウトラインは「全体の漏れ」を確認するもの。
覚えるノートは「何度も落ちる項目」だけを確認するもの。
覚えるべき全項目をノートへ書き写すと、結局また大量のノートを復習することになります。すでに答えられる内容は入れず、止まった問題だけを移します。
2 ノートの紙面を縦に3分割する
ノートに縦線を2本引き、紙面を左から「問題」「答え」「覚え方」の3列に分けます。右側の2列を折り返せば、左側の問題だけを見て答える練習ができます。
① 左側には「問題」を書く
単語だけではなく、見ただけで答えを思い出そうとできる問題にします。「RPE」だけではなく「RPEとは何か?」という形です。
② 中央には「正しい答え」を書く
教科書、実技書、Web教材、一次資料で確認した答えを、必要最小限の長さで書きます。長い説明をそのまま写すのではなく、試験で答えるために必要な核を残します。
③ 右側には「自分なりの覚え方」を書く
ここが覚えるノートの中心です。他人が見て分かる説明でなくても、自分が思い出せれば大丈夫です。
3 覚え方は、まずイメージから考える
一番簡単なのは、頭の中に絵や場面を作ることです。文字だけで覚えにくいときは、その内容を動き・人物・場所へ置き換えます。
イメージ
頭の中で絵や動画にする。簡単なイラストをノートへ描いてもよい。
意味
用語の意味、語源、仕組み、「なぜそうなるか」と結び付ける。
関連付け
すでに知っている言葉、語呂、似ているものとの比較、自分の経験と結び付ける。
最初に考えた方法で思い出せなければ、覚え方そのものを変えます。何度も同じ文章を読むだけでなく、「どんな手掛かりなら自分は思い出せるか」を試します。
4 最初の1週間は毎日、その後は「覚えるノートの日」に確認する
新しく書いた項目は、その場ですぐに一度復元します。その後、特に覚えにくい項目は最初の1週間、毎日短時間で確認します。
1週間を過ぎたら、曜日を決めて「覚えるノートの日」にしても構いません。1か月後にも答えられた項目や、数回続けて迷わず答えられた項目は、いったんノートから卒業させます。
逆に、まだ答えられない項目は残し、右側の覚え方を変えてみます。復習間隔は絶対の決まりではありません。忘れ方に合わせて短くしたり、長くしたりしてください。
5 ライブラリーと覚えるノートをつなげる
ライブラリーは、覚えるべき全体の漏れを確認する場所として使います。受験先の過去問から必要な範囲を決め、Web教材で学び、項目ごとのチェックや進捗率で「覚えた・まだ覚えていない」を確認できます。
- 全体地図・アウトラインで、自分が覚える範囲を決める
- Web教材や一次資料で、正しい内容を確認する
- 「説明できた」のチェックと進捗率で、未定着の項目を見つける
- その範囲のAI復習で、見出しから答えられるか確認する
- 何度やっても落ちる項目だけ、覚えるノートへ移す
- 決めた「覚えるノートの日」に、弱点だけを復習する
AIには、一問ずつ問題を出してもらえます。
最初は答えを見ずに説明し、難しければヒントや4択へ変えてもらいます。それでも何度も答えられない知識だけ、覚えるノートへ移します。
つまり、ライブラリーで全体を管理し、覚えるノートで特にしつこい弱点だけを管理します。これなら、全項目を毎日やり直す必要はありません。
6 覚えるノートを増やしすぎない
覚えるノートは、ページ数が増えるほど良いわけではありません。次の点を意識してください。
- 一度間違えただけでは、すぐに入れない
- 同じ項目で何度も止まったときに入れる
- 答えは短くする
- 覚え方は自分専用でよい
- 覚えた項目は卒業させる
このノートを開けば、自分が現在覚えにくいものだけが並んでいる。そこまで絞り込めると、短時間でも密度の高い復習ができます。
教員採用試験シリーズ
1 中高保健体育の教員採用試験に合格する5つの参考書
2 中高保健体育の教員採用試験に合格する過去問の勉強法
3 大量の知識を覚える方法① アウトライン
4 大量の知識を覚える方法② 覚えるノート(本記事)
5 過去問演習と知識の抜けを補完する方法