中学校 保健 授業ネタ

【中2保健】自然災害による傷害の防止の授業ネタ|「いつ・どこへ・どう動く」を線でつなぐ

中2/保健/傷害の防止/6 自然災害による傷害の防止

  • 防災用品のリストで終わり、避難行動が決まらない。
  • 全員に同じ避難方法を当てはめてしまう。

避難先だけでなく、出発を決める情報と、必要な時間も描いておきます。

棒人間や身近な物を描き、絵を指して問い、教科書の言葉で確かめる授業案です。板書は完成図を写すだけでなく、生徒の考えを描き足して使います。

筆者の実践を記した部分と、資料に基づく授業提案を分けて紹介します。台詞・架空条件・時間配分は再構成した例で、文科省・出版社の指定授業案ではありません。

授業提案

近い道と安全な道、同じだろうか

架空の地図に、短い川沿いの道と、遠回りになる別の道を示します。先生は最初に答えを言わず、「早く着く方でいい?」。次に大雨の情報と時刻を足します。

先生の問い掛け例

地図だけなら選べた。でも、水が増えてからもその道を使える? 出発する時刻は?

生徒が動く場面へ

最初に選んだ道を消さず、条件が加わった後の案を別色で描く。移動がすでに危険な状況もあり、無理に外へ出る一択にしないと確認します。

知識へ戻す:道順だけでなく、いつ判断するか・誰と情報を確かめるかも残す。

先生自身の話を入れるなら・配慮

先生の「避難の準備で困ったこと」があれば、個人情報を伏せて一文に。実際の地域へ適用する前に、学校・自治体の現行計画で確認します。

中2保健の全体像|今は「自然災害による傷害の防止」

東京書籍・令和7年度版2年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。

傷害の防止|8つの項目

  1. 1 傷害の発生要因
  2. 2 交通事故の発生要因
  3. 3 交通事故の危険予測と回避
  4. 4 犯罪被害の防止
  5. 5 自然災害による危険
  6. 6 自然災害による傷害の防止〈今ここ〉
  7. 7 応急手当の意義と方法
  8. 8 心肺蘇生法とAED
もう一つのまとまり|健康な生活と疾病の予防②
  1. 1 生活習慣病の起こり方
  2. 2 生活習慣病の予防
  3. 3 がんとその予防
  4. 4 喫煙の害と健康
  5. 5 飲酒の害と健康
  6. 6 薬物乱用の害と健康
  7. 7 薬物乱用の社会的な影響
  8. 8 喫煙・飲酒・薬物乱用への対処

教科書のどこで使う?

出版社・令和7年度版〜公開計画・構成表での関連位置
東京書籍
新編 新しい保健体育
2年・保健編3章(6)p.78〜79
大修館書店
最新 中学校保健体育
2年・保健④(4)自然災害によるけがの防止 p.110〜111 の備え・避難に関連

東京書籍|令和7年度版・2年の年間指導計画/大修館書店|令和7年度〜・教科書の構成と内容で確認。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。名称・順序・配当時間は採択版と学校の年間計画を優先してください。

中心の問い|避難先を知っていれば十分? そこへ着くまでの条件は何だろう。

家と避難先を描き、間を一本の線で結びます。「この道が通れなかったら?」。移動にかかる時間や手助けが必要な人の条件も加え、備えを具体化します。

教える用語を先に全部書かず、絵のどこを説明する言葉なのかを確かめる。

被害を防ぐためには、日頃の備え、正確な情報、その場に応じた判断と行動を組み合わせます。危険になってから外へ出ることだけを「避難」と考えません。

避難場所と経路は災害の種類で変わります。自治体の指定・警戒情報、学校の計画を基に、早めに安全を確保できる選択肢を複数用意します。

内容の範囲:現行解説・冊子p.219〜222。発問・架空の条件・板書構成は体育.netの提案です。

家から避難先へ、時間と情報を描き足す
1 どんな危険がある?
2 いつ動き始める?
3 通れない場合は?
黒板に描く順番・声掛け
  1. 架空の家と避難先、その間の道を描く。
  2. 川や斜面を足し、危険な部分へ印を付ける。
  3. 時計、情報を受け取る人、別ルートを足し「何を準備する?」と問う。

体育.net作成の板書例。人・物・矢印を簡略化した概念図で、医学的な構造図や実際の地図、処置の手順図ではありません。描くことが難しい場合は、印刷して指し示す方法でも使えます。

使う紙面が分かる|公式資料のプレビュー

気象庁・避難行動ワークシート(2026年5月改訂)の紙面全体
出典:気象庁・避難行動ワークシート(2026年5月改訂)。原資料の一ページ全体を、内容を変えず画像表示しています。画像を押すと原PDFが開きます。

実際の記入前に、危険・避難先・移動・開始条件の順を確かめます。授業では架空条件を用い、自宅住所や家庭事情は発表させません。

参考動画|気象庁|避難行動をワークシートに整理する

公的なワークシートの使い方を確認する動画です。授業では架空条件を使い、個人の住所や家庭事情を公開させません。教材ページの2026年更新表示を確認しています。

公式の掲載元は末尾の参考資料に記載。教師が事前に内容と使う場面を確かめ、必要な場面で止めて問い直します。全編再生確認や将来の再生を保証するものではありません。再生できない場合も、教科書と図解で進められます。

「知っている」を、条件に合わせて使う

架空の場面

大雨が予想される架空の地域。避難先までは坂道があり、移動に時間がかかる人がいる。

最初に出そうな案

雨が強くなってから全員一緒に出る。

追加で分かったこと

日没・経路の浸水・移動時間などで、後から動くほど難しくなる場合がある。

条件を入れて見直すと

自治体の情報と地域の計画を基に、支援する人・早めに動く条件・別の安全確保策を準備する。

理由を一言で

「避難する」と言うだけでなく、開始条件と支援まで具体化している。

発問のつなぎ:「どう思う?」→「絵のどこから?」→「条件が変わったら?」

正解の言葉を当てるだけで終わらせず、図の一か所を指して理由を説明できるようにします。話しにくい場合は、矢印や短い文をノートへ足す方法で構いません。

そのまま組み替えられる50分の授業例

時間活動教師の働き掛け・見取ること
5分実感のある問いから入る地図だけなら選べた。でも、水が増えてからもその道を使える? 出発する時刻は?
8分教科書の言葉で確かめる最初の問いを、教科書のどの知識で考えられるかを確かめる。
10分資料で見方を増やす事前に選んだ映像の場面・紙面を提示し、気付きを一つ図へ足す。
15分架空の条件で使ってみる最初に選んだ道を消さず、条件が加わった後の案を別色で描く。移動がすでに危険な状況もあり、無理に外へ出る一択にしないと確認します。
8分理由を伝え、見直す道順だけでなく、いつ判断するか・誰と情報を確かめるかも残す。
4分振り返り危険・情報・避難行動を結び付け、地域や人の条件に応じた理由を言える。

配当時間や既習内容に合わせて調整します。読む・描く・話すのいずれでも考えを示せるようにし、ノートの絵の上手さや家庭事情で評価しません。

ノートに残すのは、絵・理由・次の一手

□ 絵のどこが、教科書の説明とつながるか。

□ 架空の場面に合う案と、その理由は何か。

□ 自分だけでは難しいとき、どんな支援を使えるか。

この時間で見取りたい姿

危険・情報・避難行動を結び付け、地域や人の条件に応じた理由を言える。

最初の答えと、資料を見た後の答えを並べ、何が加わったかを短く書きます。絵の巧さ、発言回数、実生活が理想に近いかを点数化するのではありません。

安心して学べる準備と配慮

架空図の避難先や経路を実在の場所に当てはめないでください。実際の避難は最新の自治体・学校の計画を優先。避難に時間が必要な人を「遅い人」と評価せず、支援と環境を考えます。

授業の前に養護教諭や関係する教職員と配慮・相談経路を確認し、個別の病状や家庭の事情は全体で共有させません。授業参加が難しい生徒には、別の架空事例や観察課題などの選択肢を準備します。

参考資料と確認範囲

資料の掲載・構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式掲載元との対応を確認していますが、全編の再生・字幕の照合や、全端末での再生確認を済ませたという意味ではありません。最新の制度・指針・学校の方針は使用前に再確認してください。

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