中学校 保健 授業ネタ

【中2保健】薬物乱用の害と健康の授業ネタ|「薬は全部悪い」ではなく、目的と使い方で考える

中2/保健/健康な生活と疾病の予防②/6 薬物乱用の害と健康

  • 怖い映像だけで、相談しづらい授業になりそう。
  • 市販薬や処方薬の正しい使用まで否定してしまう。

治療に使う薬と、目的や量を外れた使用。同じ箱の絵から、使い方の違いを考えます。

棒人間や身近な物を描き、絵を指して問い、教科書の言葉で確かめる授業案です。板書は完成図を写すだけでなく、生徒の考えを描き足して使います。

筆者の実践を記した部分と、資料に基づく授業提案を分けて紹介します。台詞・架空条件・時間配分は再構成した例で、文科省・出版社の指定授業案ではありません。

授業提案

SNSの「みんな使っている」、何を確かめる?

商品名のない架空の投稿を一枚出します。「店で買えるから安全らしい」。先生は「本当? どの部分を確かめたい?」と聞き、調べる入口をつくります。

先生の問い掛け例

買えることと、どんな使い方でも安全なことは、同じかな?

生徒が動く場面へ

投稿の根拠がない部分へ線を引き、公的資料や薬剤師へ確かめたいことを書く。乱用の方法や入手先を探す活動には進めません。

知識へ戻す:薬を全部怖がるのではなく、適正使用と相談を判断の軸にする。

先生自身の話を入れるなら・配慮

先生が薬剤師へ相談して助かった経験などは、商品名や量を伏せて紹介できます。架空事例でも十分で、乱用経験の告白は求めません。

中2保健の全体像|今は「薬物乱用の害と健康」

東京書籍・令和7年度版2年の公開指導計画を例にした位置の案内です。全国共通の順序・実施月ではなく、出版社や学校で区切りが異なります。体育理論はこの一覧に含めていません。

健康な生活と疾病の予防②|8つの項目

  1. 1 生活習慣病の起こり方
  2. 2 生活習慣病の予防
  3. 3 がんとその予防
  4. 4 喫煙の害と健康
  5. 5 飲酒の害と健康
  6. 6 薬物乱用の害と健康〈今ここ〉
  7. 7 薬物乱用の社会的な影響
  8. 8 喫煙・飲酒・薬物乱用への対処
もう一つのまとまり|傷害の防止
  1. 1 傷害の発生要因
  2. 2 交通事故の発生要因
  3. 3 交通事故の危険予測と回避
  4. 4 犯罪被害の防止
  5. 5 自然災害による危険
  6. 6 自然災害による傷害の防止
  7. 7 応急手当の意義と方法
  8. 8 心肺蘇生法とAED

教科書のどこで使う?

出版社・令和7年度版〜公開計画・構成表での関連位置
東京書籍
新編 新しい保健体育
2年・保健編4章(6)p.100〜101
大修館書店
最新 中学校保健体育
2年・保健③(7)薬物乱用と健康 p.92〜93 の心身への影響に関連

東京書籍|令和7年度版・2年の年間指導計画/大修館書店|令和7年度〜・教科書の構成と内容で確認。教科書本文の全頁を閲覧したものではありません。名称・順序・配当時間は採択版と学校の年間計画を優先してください。

中心の問い|「店で買える薬」なら、どのように使っても安全なのだろうか。

薬の箱を一つ描き、左に「説明どおり・相談」、右に「目的や量を外れる」と矢印を分けます。具体的な商品名や量を示さず、使い方と健康への影響を確かめます。

教える用語を先に全部書かず、絵のどこを説明する言葉なのかを確かめる。

薬物乱用は心身の健康を損ない、依存などの問題を引き起こすおそれがあります。違法薬物だけでなく、市販薬の本来の目的を外れた使用や過量摂取にも危険があります。

一方、治療のために医師・薬剤師の指示や説明に従って使う薬を否定しません。薬に関する疑問や困りごとは、一人で判断せず薬剤師等へ相談することを学びます。

内容の範囲:現行解説・冊子p.211〜212。発問・架空の条件・板書構成は体育.netの提案です。

薬の箱から、使い方の矢印を分ける
1 正しい目的・説明
2 目的や量を外れる
3 迷ったら専門家へ
黒板に描く順番・声掛け
  1. 商品名のない薬の箱を描く。
  2. 正しく使う場面と、説明を外れる場面へ矢印を分ける。
  3. その下に薬剤師・教員を描き、相談する経路を足す。

体育.net作成の板書例。人・物・矢印を簡略化した概念図で、医学的な構造図や実際の地図、処置の手順図ではありません。描くことが難しい場合は、印刷して指し示す方法でも使えます。

使う紙面が分かる|公式資料のプレビュー

厚労省・中高生向けパンフレット(2025年)PDFの1ページ目の紙面全体
出典:厚労省・中高生向けパンフレット(2025年)PDFの1ページ目。原資料の一ページ全体を、内容を変えず画像表示しています。画像を押すと原PDFが開きます。

正しい使い方と、困ったときの相談の入口を確認します。紙面の相談先は教師が授業前に現行情報を確認してください。

参考動画|厚労省|薬のオーバードーズって何だろう(中高生向け)

市販薬乱用の予防と相談につながる2025年公開の補助教材です。違法薬物を含む単元全体は教科書・厚労省の情報で補います。教師が先に視聴し、学級に応じて見せ方を選びます。

公式の掲載元は末尾の参考資料に記載。教師が事前に内容と使う場面を確かめ、必要な場面で止めて問い直します。全編再生確認や将来の再生を保証するものではありません。再生できない場合も、教科書と図解で進められます。

「知っている」を、条件に合わせて使う

架空の場面

架空のSNSで「市販薬だから問題ない」という投稿を見た。

最初に出そうな案

違法ではないなら安全だと考える。

追加で分かったこと

入手できることと、安全な使い方であることは別の問題。

条件を入れて見直すと

投稿をうのみにせず、薬の説明と公的資料で確かめ、不安なら薬剤師や大人に相談する。

理由を一言で

宣伝や体験談ではなく、適正使用と支援を判断の軸にしている。

発問のつなぎ:「どう思う?」→「絵のどこから?」→「条件が変わったら?」

正解の言葉を当てるだけで終わらせず、図の一か所を指して理由を説明できるようにします。話しにくい場合は、矢印や短い文をノートへ足す方法で構いません。

そのまま組み替えられる50分の授業例

時間活動教師の働き掛け・見取ること
5分実感のある問いから入る買えることと、どんな使い方でも安全なことは、同じかな?
8分教科書の言葉で確かめる最初の問いを、教科書のどの知識で考えられるかを確かめる。
10分資料で見方を増やす事前に選んだ映像の場面・紙面を提示し、気付きを一つ図へ足す。
15分架空の条件で使ってみる投稿の根拠がない部分へ線を引き、公的資料や薬剤師へ確かめたいことを書く。乱用の方法や入手先を探す活動には進めません。
8分理由を伝え、見直す薬を全部怖がるのではなく、適正使用と相談を判断の軸にする。
4分振り返り適正な使用と乱用を区別し、危険と相談の必要性を説明できる。

配当時間や既習内容に合わせて調整します。読む・描く・話すのいずれでも考えを示せるようにし、ノートの絵の上手さや家庭事情で評価しません。

ノートに残すのは、絵・理由・次の一手

□ 絵のどこが、教科書の説明とつながるか。

□ 架空の場面に合う案と、その理由は何か。

□ 自分だけでは難しいとき、どんな支援を使えるか。

この時間で見取りたい姿

適正な使用と乱用を区別し、危険と相談の必要性を説明できる。

最初の答えと、資料を見た後の答えを並べ、何が加わったかを短く書きます。絵の巧さ、発言回数、実生活が理想に近いかを点数化するのではありません。

安心して学べる準備と配慮

具体的な製品、摂取量、組合せ、入手法は示しません。乱用経験の告白や所持品の公開を求めず、悩みのある生徒が個別に相談できる経路を準備します。

授業の前に養護教諭や関係する教職員と配慮・相談経路を確認し、個別の病状や家庭の事情は全体で共有させません。授業参加が難しい生徒には、別の架空事例や観察課題などの選択肢を準備します。

参考資料と確認範囲

資料の掲載・構成・リンクを2026年11月4日に確認。動画は公式掲載元との対応を確認していますが、全編の再生・字幕の照合や、全端末での再生確認を済ませたという意味ではありません。最新の制度・指針・学校の方針は使用前に再確認してください。

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