ボール運動・ゲーム 小5・6 授業ネタ

【小5・6ボール運動】味方を生かしてゴールをねらおう|授業で使える教材5点セット

「ボールを持っている子だけが動いて、パスがつながらない」
「だれがどこへ動けばよいのか分からず、固まってしまう」
「試合になると接触や強いキックが心配」

小5・6のゴール型では、サッカーの技を上手に見せることより、ボールを持たないときに空いている場所へ動き、味方を生かしてゴールをねらうことを楽しむ授業にします。少人数・小さなコート・安全な約束をそろえると、全員が攻防に関わりやすくなります。

結論から言うと
最初は「パスを出す人」ではなく「パスを受ける人」が、どこへ動くかに絞ります。3対3の簡易ゲームで、空いている場所へ動く → パスを受ける → ゴールに近い場所でシュートの流れを繰り返すと、味方とつながるよさを実感できます。

この記事でわかること

  • 小5・6のゴール型で大切にしたい「ボールを持たないときの動き」
  • 45分でできる、3対3の簡易ゲームの授業の流れ
  • そのまま使える教材5点セットと具体的な声かけ
  • 接触や強いキックを防ぐための安全なルール

授業でまず見せる公式資料

スポーツ庁の高学年用資料では、ゴール型の「サッカーを基にした簡易化されたゲーム」を例に、パスを受けるために動くことや、人数・コート・ルールを工夫して全員が参加しやすくすることが示されています。下のプレビューは、ゲームの約束と場の設定を確認するときに役立ちます。

出典:スポーツ庁「小学校体育(運動領域)指導の手引」

スポーツ庁 高学年ボール運動 サッカーを基にした簡易化されたゲームの資料
スポーツ庁資料(3・4ページ)。画像を押すと公式PDFを開けます。

スポーツ庁の公式PDFをすべて開く

動き方をつかむ公式動画

出典:スポーツ庁「高学年 ボール運動 ゴール型(サッカーを基にした簡易化されたゲーム)」。見るポイントを一つ決めて、短く見せます。

公式動画をYouTubeで開く

今日のめあて

空いている場所へ動いて、味方とつながりゴールをねらおう。

ボールを持っていないときにも、パスを受けやすい場所を見付けて動くことで、チームで攻める楽しさを味わいます。

1時間の流れ(45分の目安)

時間 活動 先生が見ること
5分 健康観察・コートと安全の約束を確認 活動範囲、止まる合図、接触なしのルール
7分 パス&ラン(パスを出したら空いた場所へ動く) ボールを見たまま立ち止まらず動けるか
8分 2対1の「受ける場所」チャレンジ 守る人から離れ、パスコースをつくれるか
15分 3対3の簡易ゲーム(前後半5分+作戦タイム) パスを受ける動き、ゴールへのつながり
5分 見せ合い・作戦を一つ共有 「どこへ動いたからつながったか」を言えるか
5分 ふり返り・片付け 次に試す動きを書けるか

場の設定は「少人数・短時間」

3対3・コートはおよそ15m×10mを目安にします。ゴールはコーン2本または低い簡易ゴールを使い、ゴール前に人が密集しないようにします。

  • ボール:やわらかいフットサルボールや軽量ボール
  • ゲーム時間:前後半各5分。間に1分の作戦タイム
  • 再開:ラインを出たら、近い場所から相手にボールを渡して再開
  • 得点:シュートが入ったら1点。強いシュートは求めない

動きを引き出す3つの声かけ

「パスを出したら、次はどこへ行く?」
出した子が止まらず、もう一度関われる場所へ動くようにします。

「守る人から、腕2本分離れられる?」
近すぎる味方の横に並ばず、パスが通る距離をつくります。

「ゴールが見える場所は、どこ?」
ボールを受けた後に、前へ進むかシュートにつなげるかを考えます。

授業でそのまま使える教材5点セット

1. 安全・約束カード

  • 押す・引っ張る・足を出して止める(タックル)はしない
  • ボールをけるのは、すねより低い高さにする
  • 笛または「ストップ」でその場で止まり、ボールを足元に置く
  • ゴールの前で待ち続けず、決めた範囲で動く

2. 空いている場所発見カード

パスを受けやすい場所は?
□ 守る人から離れている □ 味方が見える □ 次にゴールが見える

見付けた場所:__________

3. パス&ランカード

自分がパスを出したら:
①空いた場所へ走る ②もう一度パスを受ける ③ゴールに近づく

今日できた動き:__________

4. チーム作戦カード

試合で一つだけ決める:

  • ボールを持ったら、まず前を見る
  • 近くに味方がいたら、横へずれて受ける
  • シュートの後も、すぐに守りへ戻る

わたしたちの作戦:__________

5. 見せ合い・ふり返りカード

  • パスがつながった理由:__________
  • 仲間のよさ:「____」へ動いたところ
  • 次のゲームで試すこと:__________

全員が関わりやすくする工夫

  • ボールを触れない子がいるとき:攻撃側の人数を一人多くし、パスが通りやすい状況から始めます。
  • キックが苦手な子がいるとき:最初は「止める→短くける」に絞り、強くけることを評価しません。
  • ゲームが一方的なとき:得点後は、違う子が最初のパスを出すルールにして役割を入れ替えます。
  • 作戦が出ないとき:「横へずれる」「前へ走る」の二つから一つだけ選ばせます。

安全面で必ず確認すること

  • コートの周囲に用具や待機グループを置かず、十分な間隔を取ります。
  • スライディングや体をぶつける守備は扱わず、ボールを奪うときは進路をふさぐだけにします。
  • ゴールは倒れにくいものを使い、固定状況を始める前に確認します。
  • 児童の実態に合わせて、ボールの硬さ・コートの広さ・人数を調整します。

教材研究に役立つ本

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