マット運動 中学校 器械運動 授業ネタ

【中学校マット運動】技のイラスト・動画一覧|3コースで4つの技をつなぐ発表会

マット運動の授業で、こんな悩みはありませんか?

  • 得意・苦手の差が大きく、同じ課題では進めにくい
  • 技を一つずつ練習して、単元が終わってしまう
  • 友達の演技を見ても、何を伝えればよいか分からない

できる技を選び、4つ程度をつないで発表する。
技の絵と動画で確かめ、自分に合う練習の場を選び、教師・仲間の助言で演技を磨く授業です。

ゴールは「自分で選んだ連続技」の発表会

私の授業では、4つ程度の技を組み合わせて発表する形にしていました。技の難しさに応じた点数を設け、取り組む課題も3つほどのコースに分けていました。基本技の出来ばえを磨く生徒も、ロンダートや前方倒立回転跳びに取り組む生徒もいました。技能に合った課題を選び、段階的な指導と安全な場を用意して進めていました。

以下のコース名・配点・時間配分は、その実践の考え方をもとにした再構成例です。当時の配布資料そのものではありません。

技を確かめる → 自分の課題を選ぶ → つないで練習 → 発表する

初めは短い2つの組み合わせから。4つは目安で、技能や体調に応じて数を調整します。難しい技を無理に入れるより、できる技を安定させ、始めと終わりまで自分で組み立てることを目指します。

まず、イラストで技を一望する

「これならできそう」「この技をきれいにしたい」を、絵から選びます。技名が分かったら、下の索引から動画へ進めます。

一覧にある=今すぐ実施してよい、ではありません。

教師が事前に「練習してよい技」「教師と一緒に取り組む技」を指定します。特に倒立系・回転跳び・はね起きは、前提となる技能、補助の技術、用具・着地場所を確認して扱います。

技のイラスト一覧①|前転・後転など
技のイラスト一覧①|前転・後転など|タップして拡大
技のイラスト一覧②|倒立系・回転跳びなど
技のイラスト一覧②|倒立系・回転跳びなど|タップして拡大

出典:スポーツ庁「器械運動 第5学年・第6学年」のマット運動部分を体育.netで切り出し・画像化。原資料の●・◆・★は小学校向けの区分で、中学校の必修技や本記事のコース分けを示すものではありません。公式PDFを開く(画像では技名をクリックして再生できないため、下の動画索引をご利用ください)

技名から探す|公式動画21項目

上の公式一覧にあるマット運動の21項目を、すべて掲載しています。学校体育の全ての技を網羅するものではありません。小学校向けの映像も、基本動作の確認や学び直しに活用できます。

前転・後転の仲間|7項目

前転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

易しい場での開脚前転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

開脚前転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

後転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

開脚後転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

易しい場での伸膝前転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

伸膝後転

技の終わりまで確認。場を変えるときは教師と相談。

動画を別画面で見る →

支える・止まる技|4項目

壁倒立

教師が技能・補助・安全な終わり方を確認してから。

動画を別画面で見る →

頭倒立

教師が技能・補助・安全な終わり方を確認してから。

動画を別画面で見る →

補助倒立

教師が技能・補助・安全な終わり方を確認してから。

動画を別画面で見る →

倒立

教師が技能・補助・安全な終わり方を確認してから。

動画を別画面で見る →

倒立を通る回転|4項目

側方倒立回転

教師と練習の場・補助体制を確認してから。

動画を別画面で見る →

補助倒立前転

教師と練習の場・補助体制を確認してから。

動画を別画面で見る →

倒立前転

教師と練習の場・補助体制を確認してから。

動画を別画面で見る →

倒立ブリッジ

教師と練習の場・補助体制を確認してから。

動画を別画面で見る →

回転跳び・はね起きなど|6項目

ロンダート

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

後転倒立

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

前方倒立回転

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

前方倒立回転跳び

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

首はね起き

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

頭はね起き

教師の個別判断・段階指導が必要。動画だけで試さない。

動画を別画面で見る →

動画出典:スポーツ庁の公式一覧。技名・リンク・QRコードを照合して掲載しています。

基本技に入る前の動きも、動画で確かめる

いきなり完成した技を求めず、教師が必要な動きを選びます。体調や首・手首などの状態を確認し、痛みや怖さが強ければ中止して別の課題へ変更します。

大きい動きのゆりかご

回転につながる動きを確認する。

動画を別画面で見る →

肩越し後ろ転がり

教師の説明と見本で、動く方向を確かめる。

動画を別画面で見る →

背支持倒立(首倒立)

首への負担に注意。教師が適否を判断して選ぶ。

動画を別画面で見る →

出典:スポーツ庁「マット運動」指導資料・本時の展開①

次はどの技? 技のつながりを地図で見る

「前転ができたから、全員が同じ次の技へ」ではなく、技の仲間と必要な動きを確かめます。新しい技に進むことも、今の技の姿勢・立ち上がり・安定感を磨くことも、学習です。

技の指導体系①|接転技群(p.126)
技の指導体系①|接転技群(p.126)|タップして拡大
技の指導体系②|ほん転技群・平均立ち技群(p.127)
技の指導体系②|ほん転技群・平均立ち技群(p.127)|タップして拡大

出典:文部科学省「器械運動指導の手引」第3章 pp.126–127を画像化。小学校から高等学校までを見通した資料で、図には他の種目につながる運動も含みます。矢印は技の関連を示すもので、習得や安全を保証するものではありません。原資料を拡大して読む →

同じ技を、よりよく

前転なら「回れる」から「回った後に安定して立てる」へ。開脚前転・開脚後転でも、その生徒の課題を一つ決めて出来ばえを磨きます。

次の技を、教師と選ぶ

倒立や側方倒立回転などの習得状況を確かめ、次の課題を相談します。ロンダートや前方倒立回転跳びも、指導体制と安全条件が整う場合の選択肢です。

「できない」を、練習の場から変える

動画を繰り返し見るだけでうまくいかないときは、教師が練習条件を調整します。「どの技をするか」と一緒に、「どの場で、誰と、何を確かめるか」を決めます。

困っていること 教師が検討する場 参照する資料
回れても、起き上がれない マットの段差などで条件を変える。用具が動かないことと進行先を確認。 易しい場での開脚前転易しい場での伸膝前転
逆さになることに不安がある 壁・固定された肋木・台などを用いた段階を、教師が個別に選ぶ。 壁倒立/下の場づくり図
倒立回転の動きが安定しない 支持や倒立に戻って確認。必要な補助を行える指導者の場所で取り組む。 側方倒立回転手引 p.131
技の間で止まる・向きが合わない 平らなマットで2つだけをつなぐ。演技者と観察者の場所を分ける。 構成メモ手引 p.132「技の組合せ」
教師用|壁・肋木・台を使う場づくりの図を開く
文部科学省「器械運動指導の手引」p.131|場づくりの参考
文部科学省「器械運動指導の手引」p.131|場づくりの参考|タップして拡大

原資料のページを画像化。教師が前後の説明と安全上の留意点を読んでから使う資料です。図だけを渡して生徒同士で補助させる使い方はしません。

段差や補助具を置けば、それだけで安全になるわけではありません。

高さ・固定・隙間・着地範囲と、失敗した際の動きまで教師が確認します。補助者は技と補助方法を理解していることが前提です。移動が大きい技や速い技は人の補助だけで対応できない場合もあり、条件が整わなければ扱いません。

参考:文部科学省「器械運動指導の手引」p.174「補助について」

3コースの提案|どのコースでも、技の質を磨く

名前はエレガント・コンビネーション・チャレンジの3つにします。点数の高低をコース名にせず、目指す演技が分かる名前です。どれを選んでも「安定して、きれいにつなぐ」ことを大切にします。

コース 選ぶ技・課題の例 磨くポイント
エレガント
得意な基本技を美しく
前転・後転・開脚前転・開脚後転など、教師と確認したできる技を中心に構成する。 姿勢、立ち上がり、終わりの安定。技を増やすだけでなく、一つの技の完成度を高める。
コンビネーション
技の組み合わせを工夫
基本技に、習得した側方倒立回転やバランスの動きなどを組み合わせる。 技の終わりと次の始まりを合わせ、向き・位置・流れを整える。
チャレンジ
発展技を演技へ
教師の段階指導を受け、習得したロンダートや前方倒立回転跳びなどを選択する。 難しい技を入れるだけで終わらず、着地・つなぎまで安定させる。

コース名と内容は本記事の提案です。記載した技を全部行う必要はありません。発表する技は、どのコースでも教師と確認します。

「基本技を選ぶ=頑張っていない」ではありません。同じ前転でも、きれいに回り、安定して立ち上がれるようになったことを認めます。コースは固定せず変更でき、教師の見守りが必要な場所に人数が集中しないよう調整します。

4つの技を、どう並べる?

技名だけを4つ埋める前に、一つ終えたときの姿勢と、次の技の始め方を確かめます。必要なら立ち上がりや方向転換を入れます。速く次へ進むことより、安全につながる順番を選びます。

構成メモの見本

始めの姿勢 → 技①__ → 技②__ → 技③__ → 技④__ → 終わりの姿勢

つなぎで確かめること:__と__の間で、向き・位置・姿勢をどう整える?

安全にできない技があったら:別の技へ変更する/技の数を調整する/教師に相談する。

点数は「難しさ」と「出来ばえ」を分ける

技の難度に点数をつけると、選ぶ楽しさが生まれます。ただし、点を欲しがって未習得の技へ進まない仕組みが必要です。演技に入れる技は教師と確認し、難度点だけで順位や評定を決めないようにします。

分けて見る項目 扱い方の例
技の難度 授業で扱う技を教師がA・B・Cに整理し、1・2・3点などを設定。これは授業用の例で、競技の公式採点ではありません。
出来ばえ 技の終わりを安定させたか、次の技へ無理なくつなげたかを、難度と別に見る。
学習の過程 どこを課題にして、動画や助言をどう使い、何を直したかを記録する。

例えば基本技を選んだ生徒にも、「前回より終わりが安定した」「つなぎを自分で修正できた」という成果があります。発表の点数は振り返りの材料の一つです。評定は学校の評価規準に沿って、単元中の学習も併せて判断します。

動画と仲間の助言を、練習につなげる

見るのは1か所

「今日は技の終わりを見る」など、視点を一つ決めて動画を確認します。長く見続けず、次の試技へ戻ります。

伝えるのも1つ

「2つ目の技の後、足が止まっていたね」「次に向く方向を先に決めよう」など、見えた事実と次に試すことを伝えます。

本人の演技を撮影する場合は、進行経路の外に撮影場所を決めます。保存・共有は学校のルールに従い、本人が安心して振り返れる範囲で使います。仲間の役割は観察・助言を基本とし、未指導の身体補助を生徒同士の判断で行わせません。

8時間で進めるなら

以下は構成例です。技能の習得と安全確認に必要な時間を優先し、時数を調整してください。

時間 主な活動
発表の見通しと安全の約束。教師が基本の動きを確認する。
2〜3 動画と見本で確認し、自分に合う技・場で練習する。
4〜5 構成を決める。まず2つ、次に4つ程度へつなぐ。
仲間と見合い、つながりや出来ばえを修正する。
リハーサル。教師と構成・用具・動線を最終確認する。
発表会。「よかったところ」と「自分の変化」を振り返る。

発表会の前に、場と約束をそろえる

  • マットのずれ・隙間・周囲の障害物を確認する。
  • 演技する場所と、待つ・見る場所を分ける。前の人が退出してから始める。
  • 当日初めての技を加えない。途中で中止・変更してよいと伝える。
  • 痛みや不調、強い不安がある場合は試技を止め、教師が対応する。
発表を見るカード

よかったところ:____
技と技の間で工夫していたところ:____
自分の練習にも取り入れたいこと:____

教師用|中学校の器械運動・授業づくり動画

スポーツ庁が中学校向けに公開している4本です。まずマット運動を確認し、他の種目の準備にもご利用ください。感染症対策期に制作された資料なので、当時の対策と現在の学校の方針を区別して参照します。

マット運動の授業における工夫

中学校・教師用の指導資料

動画を別画面で見る →

鉄棒運動の授業における工夫

中学校・教師用の指導資料

動画を別画面で見る →

平均台運動の授業における工夫

中学校・教師用の指導資料

動画を別画面で見る →

跳び箱運動の授業における工夫

中学校・教師用の指導資料

動画を別画面で見る →

出典:スポーツ庁「コロナ禍における体育、保健体育の教師用指導資料」

教材研究に役立つ参考書

『マット・鉄棒・跳び箱指導の教科書 改訂版』
三好真史/学陽書房

基本技の段階的な指導や、つまずきへの対応を確認する参考に。小学校の指導を中心とした本なので、中学校の単元計画・評価は別途組み立てます。

Amazonで見る

広告リンク。購入時は版・内容・価格をご確認ください。

ほかの本も比べたい先生へ
器械運動の本を一覧で見る →

次の授業準備に|中学校の授業実践パック

配布用の練習表や編集できる資料を用意したい先生へ。柔道・バレーボール・ダンスの教材をご覧いただけます。

3教材はそれぞれ別売りです。

参考資料

-マット運動, 中学校, 器械運動, 授業ネタ

© 2026 体育.net