「小3・4のマット運動、前転はできるけれど次をどう広げよう?」
「開脚前転に挑戦させたいが、全員に同じ難しさを求めたくない」
「安全な場づくりと、見取るポイントを短時間で整理したい」
中学年のマット運動では、回転系や巧技系の基本的な技に取り組みます。前転を確かめたうえで、易しい場での開脚前転を選択肢に加えると、子どもが自分に合う課題を見つけやすくなります。
最初から全員に開脚前転を求めず、前転を繰り返す場と易しい条件で開脚前転に挑戦する場を用意しましょう。子ども自身が「今できる技」「次に挑戦したい技」を選び、試技の前にマット・間隔・待つ場所を確かめる流れをつくります。
この記事でわかること
- 小3・4のマット運動で扱う前転・易しい場での開脚前転の位置づけ
- 最初の1時間に使える、場の選び方と授業の流れ
- 安全・見取り・振り返りに使える教材5点セット
授業でまず見せる公式資料
スポーツ庁の中学年用資料では、マット運動の基本的な技として前転・易しい場での開脚前転、後転、開脚後転、側方倒立回転、壁倒立などが示されています。この記事では、まず前転と易しい場での開脚前転に絞ります。

公式動画で動きを確認する
最初の1時間の流れ
| 目安 | 活動 | 先生が見ること |
|---|---|---|
| 5分 | 健康観察・今日の目標・安全の確認 | 服装、マットの位置、待つ場所、進む向きを全員で確認できているか |
| 8分 | 準備運動と主運動につながる動き | 首・肩・手首などを無理なくほぐし、体を動かす準備ができているか |
| 20分 | 前転の場/易しい場での開脚前転に挑戦する場を選ぶ | 自分に合う場を選び、試技前の安全確認ができているか |
| 7分 | 友達の動きを見て、よかったところを伝える | できばえだけでなく、安全な行動や挑戦を言葉にできているか |
| 5分 | 振り返り・片付け | 次に取り組みたい技・安全で気付いたことを書けているか |
場づくりは「選べる2つ」から始める
1. 前転を繰り返す場
すでにできる技を確かめる場です。前転を繰り返しながら、回る楽しさと落ち着いて終わることを味わいます。
2. 易しい場で開脚前転に挑戦する場
「もう少しでできそう」と感じる子が挑戦する場です。どのような条件を易しくするかは、学校のマット・補助具・安全基準に合わせて決めます。難しさを上げる前に、前転を選び直せるようにしておきましょう。
声かけ例
「今の自分に合う場を選ぼう」
「始める前に、前の人との間隔とマットを見よう」
「友達の“できたこと”と“安全にできたこと”を見つけよう」
授業で使える教材5点セット
① 今日のめあてカード
「前転をくり返す」「易しい場で開脚前転に挑戦する」「安全を確かめて友達に伝える」から、今日取り組むことを一つ選びます。
② 場を選ぶカード
前転の場と、易しい条件で開脚前転に挑戦する場を表示します。「今の自分に合う方を選べる」ことを見える形にします。
③ 安全確認カード
「マットの位置」「前の人との間隔」「待つ場所」「進む向き」を、試技前に確かめる短いチェックです。
④ 友達を見るカード
「挑戦していた」「安全を確かめていた」「自分に合う場を選んでいた」など、友達のよさを見つける観点を置きます。
⑤ 振り返りカード
できた技だけでなく、「次に挑戦したいこと」「安全で気付いたこと」を一言で残します。
安全面で必ず確認すること
- 運動をする場所に危険物がないか、始める前に全員で確認する
- マットの位置・ずれ・間隔を確かめ、試技中の子の進行方向に入らない
- 待つ場所と進む向きを固定し、次の子が近づきすぎないようにする
- 首・手首などに痛みや不安がある子には、無理に技へ挑戦させず別の選択肢を用意する
- 学校の施設・器具の安全基準、年間指導計画、校内の指導体制を最優先にする
低学年のマット運動からつなげる
小1・2で転がる・支える・止まる動きを経験していると、中学年では「できる技を選ぶ」「次の技に挑戦する」学びへつなげやすくなります。学級の実態に合わせて、必要な土台の記事から確認してください。
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人数、使えるマットや補助具、子どもの経験に合わせて、場の数や活動の順番を整理したい場合は個別相談で扱います。