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【中学校ソフトボール】打つ・捕る・投げるからゲームへ|公式動画15本と授業の進め方

  • バットに当たらず、攻撃がすぐに終わってしまう。
  • 捕る・投げるの差が大きく、経験者任せになる。
  • 守備でどこに動けばよいか分からず、立ったままになる。
まずは「打てた!」「アウトにできた!」を、易しい条件で。

止まった球を打つ→捕って投げる→少人数のゲームへ。基本技能を短く練習し、ゲームで使い、困った動きに戻る。中学校のソフトボールを、王道の流れで組み立てます。

この記事では、日本ソフトボール協会の学校体育向け動画15本を目的別に紹介します。初回50分、8時間の単元例、初心者への手立て、安全確認もまとめました。

公式資料を参考にした授業案で、筆者の実施記録ではありません。人数・用具・広さに応じて調整してください。ティーゲームなど、以下の簡易ルールは授業用の提案です。

活動と動画を選ぶ|今日の課題はどこ?

中学1・2年では、基本的なバット操作と走塁、ボール操作と定位置での守備を通して攻防を学びます。3年では、安定した技能と連携した守備へ。競技と同じ人数・ルールを最初からそろえることが目的ではありません。 学習指導要領解説・球技

始める前に|振る場所・待つ場所・走る道を分ける

バットを持つのは、合図を受けた打者だけ。

打つ前に周囲を確認。振り終わってバットを置くまで、球を拾いに入りません。待つ生徒の素振りは禁止し、バットを投げず、決めた場所に置いてから走ります。

日本ソフトボール協会の学校体育ルールでは、打者の周囲に半径3mの円を描く考え方が示されています。3mあればどんな打球にも安全、という意味ではありません。打球の飛ぶ範囲、バットの長さ、送球の逸れる範囲まで見て、待機場所や隣のコートを離します。

上図は授業用の概念図で、縮尺・規定のコート図ではありません。左右は学校の場に応じて調整。コートが重なる場合は同時に打たず、教師が安全に見渡せる数に限定します。

  • 最初は柔らかい教材用ボールと、それに適合する軽いバットを選ぶ。硬い球へ安易に変更しない。
  • 打撃練習は捕手を置かずにできる形から。競技用の球・用具を使う場合は、ヘルメットや捕手の防具等を含め必要な条件を整える。
  • 打球・送球・走者の動線を分ける。接触するタッチ、スライディング、盗塁は初期の簡易ゲームに入れない。
  • 回収は全員が打つのを止め、バットを置いてから。教師の合図で始め、合図で止まる。

参照:日本ソフトボール協会「学校体育ソフトボールのルール」。学校体育用のスローピッチの資料で、競技用ファストピッチとは区別します。

① 打つ|まずはティーに置いた球から

投げられた球に当てる難しさを、いったん外します。ティーの高さを調整し、無理なく振れるバットで前方へ打つ。打つ感覚がついたら、教師などが下からゆっくり投げる球へ進みます。ティーを続ける選択肢も残します。

構える
足場を安定させ、球との距離を確かめる。
当てて振る
球を見て、前方へ打ち返す。
置いて走る
バットを置き、空いている走路へ。

「まず前に飛ばそう。遠くに飛ばすのは、その次でいいよ」

打撃練習

構えから打つ動きまで、教師の示範や生徒への説明に。まずティーで一つの動きを確認します。

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全体練習3「ロングティー」

打つ練習の配置や進め方の参考。飛距離を競う前に、打球範囲と待機・回収の動線を確認します。

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練習では2~3球ずつで交代し、打者・観察者・回収役を固定しません。回収役は安全な場所で待ち、打撃終了の合図後に動きます。待ち時間が長い場合は、安易に打者を増やすのではなく、捕球・送球の別課題を安全に分離できるか検討します。

② 捕る|転がる球を、正面で止めるところから

速い送球や高いフライから始めず、近い距離でゆっくり転がしてもらいます。球の正面へ動き、低い姿勢でグラブを出す。最初は「きれいに捕る」より後ろへ通さず止めることを課題にします。

捕球動作「グラブの使い方」

グラブの向きや使い方を確認。柔らかい球と短い距離で試してから、速度を少しずつ変えます。

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ゴロの捕球方法

球に対する位置と、捕る姿勢を見る動画。捕れなかったときも、まず球の正面へ動けたかを確かめます。

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「球が来てから手だけを伸ばさず、体を球の前へ運ぼう」

③ 投げる|強さより、相手が捕りやすい球

握り方を確認し、近い距離で相手に届く送球から始めます。投げる腕だけでなく、足の踏み出しと体の向きも見る。受け手がこちらを見て構えたことを確かめ、胸付近を目安に投げます。

ボールの握り方

手の大きさと球に合わせ、安定して持てるかを確認します。

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投げる動作「肘の使い方」

腕の動きを確認する資料。形を無理に固定せず、痛みのない範囲で試します。

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投げる動作「下半身の動き」

踏み出しと体の動きを合わせ、近い距離から送球を安定させます。

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動きのあるキャッチボール

その場で安定したら、捕る→持ち替える→投げるをつなぎます。

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「相手が構えたら、捕りやすいところへ。速さより、つながった回数を見よう」

④ 易しいゲーム|まずは「打って走る/捕って送る」

最初から正式な9人制で始めると、ルール説明と待ち時間が増えがちです。ここでは一つの到着地点へ走るゲーム→塁を使うゲームへ広げます。どちらも打順を一巡させ、打つ経験を確保する提案です。

小ゲーム:4対4の「1か所へ走る」ティーゲーム

項目 授業用ルールの例
攻撃 ティーの球を指定の前方へ打つ。バットを置き、走者用の到着地点まで走り抜ける。走者は毎回1人。
守備 4人のうち1人が受け役、残りが打球を捕る・カバーする役。捕った球を、走路から離した受球地点の仲間へ送る。
得点 走者が到着する前に受け役が球を確保したら0点。走者が先なら1点。同時に見えたら1点など、判定方法を事前に統一。
区切り フライも捕球だけで終わりにせず、受け役へつなぐ。球の確保か走者の到着でプレー終了。逸れた球を追って走路へ横切らない。
交代 4人が1回ずつ打ったら攻守交代。空振りやファウルは打ち直し、連続して当たらない場合は高さ・球・バットを調整して打てる条件へ。
例として走る距離は10~15m程度から検討。広さ・走力・球の飛び方で調整し、受球地点と走者の到着地点を十分離す。距離は規定ではない。

このゲームでは「どの塁に投げるか」の判断はまだ求めません。止める→味方へつなぐことに絞り、走者へのタッチや接触をなくします。守備の役割は打者ごとなどに交代します。

次のゲーム:6対6程度で、塁をつなぐ

基本の動きが安定したら、一塁・二塁・三塁・本塁を置くティーゲームへ。打者は本塁から一塁→二塁→三塁→本塁の順に進み、戻れば1点。打球に応じて進む/止まること、走者より先に球を送ることを学びます。

  • 打順一巡で交代。アウト数にかかわらず全員に打順が回る。次の攻撃は走者なしで開始。
  • 最初は一塁のアウトから。守備者が球を持って守備用一塁に触れるのと、打者走者が走者用一塁に着くのを比べる。走路を塞がない。
  • 走塁は1打につき1つ先の塁までなど、まず判断を減らす。塁上に仲間がいる場合の進塁とアウトの扱いを図で確認してから開始する。
  • フライを直接捕ったら打者アウト。初期は他の走者は元の塁へ戻り、そのプレーでは進塁しない簡易ルールにする。
  • タッチ・盗塁・スライディングは入れない。ファウル、送球が外へ出た場合、プレーを止める合図も先に決める。

次段階では、後ろの走者に押されて進む必要がある塁(フォースプレー)を一つずつ確認します。例えば走者一塁なら、打球が転がったとき一塁走者は二塁へ。守備は一塁と二塁のどちらを狙うかを考えられます。「球を持って塁に触れれば、どの場合もアウト」ではありません。

最初の段階でこの区別が難しければ、小ゲームに戻ります。打球の結果と走者の状態を確認しながらルールを追加し、一度に競技の全ルールを覚えさせません。一塁はダブルベース等で走者・守備者の使用部分を区別します。

⑤ 攻守の工夫|打つ前に、次のプレーを考える

攻撃:どこへ打つとよさそう?

空いている方向を見つける。まず狙いを言葉にし、ティーで試す。遠くに飛ばすだけでなく、守備のいない場所へ打つことも作戦になる。

「どこが空いていた? 次はどこを狙う?」

守備:捕る人以外は、どこへ?

全員で球に集まらず、捕る人・受ける人・逸れた球をカバーする人に分かれる。塁を使う段階では、打つ前に送球先を相談する。

「自分が捕らない球なら、どこで助ける?」

ゲームの合間に1分だけ相談→一つ変更→もう一度。経験者には難しい投球を任せるより、仲間に分かる言葉で助言する課題を。技能差によって打撃や守備の役割を固定しません。

練習を広げたいとき|追加の公式動画7本

全15本を順番に視聴する必要はありません。上の8本で基本を押さえ、ここから必要な練習だけを選びます。フライは、ゴロや短い送球を扱えるようになってから、柔らかい球・低い球で段階的に。

主運動につながる体作り

投げる・捕る・打つにつながる導入活動を考えるときに。

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全体練習1「三角形キャッチボール」

複数人で球をつなぐ課題へ。送る相手の準備を見てから投げます。

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全体練習2「ローテーションキャッチボール」

動きながら球をつなぐ段階で。交差や衝突が起きない配置を確認します。

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全体練習4「外野フライ」

球の落下点へ動く学習の参考。捕球者を声で確認し、他の生徒は衝突を避けます。

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授業風景1

活動の配置や教師の関わり方を見る参考動画です。

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授業風景2

学級全体の活動を組み立てる参考に。

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授業風景3

実際の授業場面を確認し、自校の用具・人数に合わせます。

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全動画の掲載元:日本ソフトボール協会・学校体育「動画で解説」。公式ページの動画をYouTubeプレーヤーで紹介しています。画像・映像の再配布ではありません。

初回50分の例|打つ楽しさと安全な動線を先に

時間 活動 指導の焦点
0~8分 健康観察・用具点検・準備運動 打つ場所、待機場所、止まる合図を確認。
8~15分 教師の示範→ティー打撃 構え・打つ・置く・走るを一続きで見せる。
15~25分 少人数で打撃、ゴロ捕球、短い送球 同時活動は安全に分離できる範囲のみ。難しければ学級で順に行う。
25~40分 4対4程度の小ゲーム 1巡交代。受球地点と走路を分離し、全員の打撃を確保。
40~45分 一つ助言して再挑戦 球の高さ、構え、受け手への送球などを一つ変える。
45~50分 安全確認・片付け・振り返り できたことと次に直したいことを一言残す。

8時間の単元案|練習とゲームを行き来する

主な活動 見るポイント
1 安全・ティー打撃・小ゲーム 打って走る流れが分かる。
2 捕球と送球→小ゲーム 捕る人と受ける人がつながる。
3 打つ方向と強さ→小ゲーム 空いているところを見つける。
4 塁を使うティーゲームへ 走る順、止まる場面、一塁のアウトを理解。
5 走者のいる場面を確認→ゲーム 先にどこへ送るかを考える。
6 守備の連携・カバー→ゲーム 球を持たないときも動く。
7 チームの課題練習→交流ゲーム 作戦を一つ変え、結果を確かめる。
8 まとめのゲーム・振り返り 技能と判断の変化を具体的に説明。

8時間は配当の指定ではなく一例です。1・2年は基本操作と定位置の守備を中心に、3年は状況判断や連携を深めます。投げてもらった球へ移るかは打撃の安定・安全条件で決め、速い投球やウインドミル投法を授業の必須課題にはしません。

うまくいかないとき|条件を一つ変える

様子 手立て 声かけ
空振りが続く ティーの高さ・立つ距離・バットの重さを調整 「まず球に当たる場所を探そう」
球を怖がってよける 柔らかい球をゆっくり転がすところへ 「まず体の前で止められる?」
送球がつながらない 距離を縮める。受け手が構える合図を決める 「相手が準備できたのを見た?」
全員で球を追う 捕る・受ける・カバーを打つ前に確認 「捕る人以外は、どこへ行く?」
ルールが分からず止まる 走者1人・到着地点1か所へ戻す 「今は誰と誰が先かを比べよう」
経験者だけが活躍する 打順一巡・守備役の交代・短い助言時間 「仲間ができた工夫を一つ伝えて」

授業で使える|5つの確認カード

① 今日のめあて
□ 打つ
□ 捕って投げる
□ 守備の位置
今日一つ直すこと:__
② 練習を選ぶ
使う球・バット:__
距離・高さ:__
難しいときの戻り方:__
③ 安全を確認
□ 打つ周囲に人がいない
□ 待機場所・走路を確認
□ バットを置いてから走る
□ 回収は先生の合図で
④ 仲間を見る
良かった動き:__
次に試すこと:__
□ 安全な位置から観察
□ 助言は一つ
⑤ 振り返る
変えた条件・動き:__
ゲームで使えたこと:__
次の課題:__

評価は安打数や飛距離だけで決めず、ねらった動き、場面に応じた判断、仲間への助言、安全な行動を見取ります。雨天時は動画を止めて「この後どこへ動く?」を考える学習にも使えます。

教材研究に役立つ参考書

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参考資料

資料・リンク確認:2026年9月15日。授業用ゲームの人数・得点・交代方法・時間案は本記事の提案です。

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